まずは、運用チームについての質問をいくつかいただきました。ひふみの運用に直接かかわる運用チームの人材戦略には注目されているお客様もいらっしゃいます。

藤野：
当社の運用メンバーは、若手からベテランまで幅広い年齢層が集まっています。一方で課題と考えているのは、人種と性別のダイバーシティ（多様性）が低いことです。投資をする際には、様々な立場からものを見ることが大切になってきますので、人材の多様性も必要になると思います。そのため外国人や女性をもっと増やしたいですね。新卒採用をしているのは当社の文化を色濃く受け継ぐ人に育ってほしいからですし、同時に中途採用も行なうことで外部の文化も積極的に採り入れたいと考えています。
また、優秀な人材を集めても長期的に高い成績を上げられないと意味がないですよね。成果を出した人を評価し、成果が出なければ評価はしないといった適正な仕組みを作らなければなりません。それから、レオスに入社した社員からは、よく「親切でいい人が多い会社だ」と評価されます。そうした良い企業文化を守ることで、今後もメンバーが気持ちよく働ける環境をつくっていきたいと思います。

藤野：
10年目線で投資するというのは、「常に10年先を見続ける」ということです。例えばですが、今から考えて10年後の2033年に目線を固定する、その間は株を売買しないという意味ではありません。10年先を考えていると、あるひとつの出来事によって予想が激変するようなことも考えられます。「常に10年先を見続ける」ことで、日々の株の売買、ポートフォリオに落とし込むとイメージしてほしいと思います。それなので、短期的な成績を無視すると言っているわけではありません。

2023年はChatGPTをはじめ、AIの進化が話題になった一年でした。そしてお客様からは、ひふみの運用とAIの関係について質問をいただきました。この話題が気になっている方は多いのではないでしょうか！

株式戦略部 アナリスト　松本：
将棋の分野でAIが活躍しているように、投資信託の運用でも将来的にAIを活用した方法が広まるのは自然なことだと思います。ChatGPTは高度な自然言語処理モデルで汎用性が高く、指示したことを処理する能力に長けています。しかし現状では、AIに何か聞くと冗長な回答が返ってくるので、そこから必要な情報を精査し仕事に活かす仕組みを考えているところです。

株式戦略部　ファンドマネージャー　内藤：
AIは定性的なデータを定量的なデータに変換するのが得意で、株式市場においても有効活用することができます。その定量データを用いて企業に取材すると、面白い情報が得られるケースが多々あります。私と湯浅は直近までヨーロッパの企業を訪問していたのですが、企業の社長やIR担当者に話を聞くと、インターネットの情報ではわからない企業戦略の話を教えてくれました。そうした一次情報を集め、投資に活かすことは今後もやっていきます。AIも活用しながら「足で稼ぐ」企業取材もやるという循環が大切だと考えています。

このほかにも多くの質問をいただき、お客様からの期待や応援の気持ちを感じることができ、私たちも気持ちを新たにしました。長時間にわたるひふみアニュアルミーティングに参加してくださったお客様に、あらためて感謝申し上げます。

ひふみシリーズは皆様からお預かりした大切なご資金を、全力を尽くして運用しリターンをお返しすると共に、アニュアルミーティングのようなイベントやセミナーで皆様に投資の楽しさや魅力をお伝えしてまいります！

アニュアルミーティングの様子はYouTubeでアーカイブ動画を公開しています。
当日ご覧になれなかった皆様も、ぜひ内容はそちらでチェックしてくださいね。

ひふみアニュアルミーティング2023【①ひふみ投信・ひふみプラス運用報告】
ひふみアニュアルミーティング2023【②ひふみワールド・ひふみワールド+運用報告】
ひふみアニュアルミーティング2023【③ひふみらいと、まるごとひふみ（15/50/100）運用報告】
ひふみアニュアルミーティング2023【④大企業から紐解く日本企業の可能性：ひふみのプライム戦略】
ひふみアニュアルミーティング2023【⑤ひふみの新戦略　～これからの10年～】
ひふみアニュアルミーティング2023【⑥Q&A】

※当記事のコメント等は、掲載時点での個人の見解を示すものであり、市場動向や個別銘柄の将来の結果を保証するものではありません。ならびに、当社が運用する投資信託への組み入れ等をお約束するものではなく、また、金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。