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ひふみの社会科見学「TOTO株式会社」(証券コード:5332) 見学会を通して感じた品質へのこだわりと情熱

企業への投資を考える上で材料となるのは、株価を調べたり決算資料を読むことだけではありません。投資信託ひふみシリーズの運用チームが大切にしているのは、現場で企業を知ることです。経営者や担当者の言葉に耳を傾け、企業や工場に足を運んで取材を続けることで、その企業がどんなサービスや製品をつくり、どんな未来を描いているのか見えてくるものがあります。

2026年3月、個人投資家向けの見学イベント「ひふみの社会科見学」を開催しました。
今回の舞台は、福岡県北九州市にあるTOTO株式会社の小倉第一工場と、TOTOミュージアムです。

「ひふみの社会科見学」とは

当社の直販口座で投資信託「ひふみ」シリーズの残高をお持ちの個人投資家の方が、レオス・キャピタルワークスのメンバーと一緒に、実際に投資先の企業へ訪問し、現場の空気や働く人、商品、サービスなどに触れることで、投資や経済、投資先企業を身近に感じていただく見学会です。

当日の様子とともに、本イベントの企画・運営担当として、印象に残ったことやお客様にお伝えしたいことを、ひふみ営業部の井波がお届けします。

企画段階から一貫して感じた”熱量の高さ”

ひふみラボnoteをご覧の皆さま、こんにちは。私は普段、ひふみの投資先企業の方々と様々なイベントやキャンペーンの企画・運営を担当しています。

今回の「ひふみの社会科見学 TOTO株式会社」は、TOTOの皆さまの熱量が、企画のキックオフの段階で私が想定していたよりも遥かに高いという嬉しい驚きを感じていました。

これまでも何度か投資先企業の方に協力していただき、「ひふみの社会科見学」を企画してきました。たいていの場合はそれぞれの企業ごとにオリジナルの見学内容を一緒に考えることが多く、その過程で社員の方々とのやり取りを通し、社風や企業の考えを体感することがあります。

今回とても印象的だったのは、まずTOTOさん側から見学場所を提案してくださったことでした。

当初、私たちからは投資先としてのTOTOさんの魅力を伝えるため、現在の事業や今後の展望を東京のショールームなどを通じてご紹介できないか、というご相談をしていました。

それに対して経営企画部 IR推進グループの久野さんから、「ぜひ創立の地である北九州の衛生陶器工場と、百周年事業で設立したTOTOミュージアムにお客様をお迎えしたい」というご提案を受けました。
“まずはものづくりの現場である本社併設の工場を見てほしい、そして歴史を知ってほしい。”という意図でした。
このやり取りの時点で、久野さんから、ものづくりへの真摯な姿勢を感じました。

TOTOさんといえばトイレや洗面の設備がよく知られていますから、完成した製品や、新製品を見て話をするだけなら、都内のショールームでもよかったかもしれません。

でも、現在うまくいっている事業や将来の話だけでなく、その前提にあるもの――積み重ねてきた歴史や、工場の現場を起点に伝えようと、あえて開催に手間がかかる本社併設の工場とミュージアムの見学を提案してくださったことで、単に「何を見せるか」ではなく、「どこから理解してもらうか」を考えているように思いました。TOTOさんが会社の原点を大切にしている姿勢を明確に感じました。

その上で、見学内容の細部についても丁寧に設計していきました。例えばですが、工場やミュージアムをどの順番で見て回るか、どのような説明が適切か、参加者にどう伝わるか、ということをひとつずつ一緒に考えて決めていきました。
最初に感じた“熱量の高さ”は、こうしたひとつひとつの妥協のない判断に表れていたように思います。

綿密な打ち合わせを経て、小倉第一工場で衛生陶器を製造する工程を見学したのちミュージアムで歴史を学び、レオスのシニア・ファンドマネージャーの並木とトークセッションを行なう予定となりました。

北九州の工場見学

2026年3月19日、平日の午後にもかかわらず約30名のお客様にご参加いただきました。福岡県北九州市小倉にあるTOTO本社を訪問し、小倉第一工場に併設の会議室に入ります。
最初に工場見学の案内チームの責任者である衛陶企画部 衛陶企画グループ
ウェルカムホール ホール長の石飛さんが「工場見学を通じて、TOTOの品質に対するこだわり、ものづくりに対するこだわりを感じていただければ、私は幸せでございます」と挨拶され、工場の役割や会社の歴史を説明してくださいました。

工場見学では社員の方が、それぞれの工程について説明をしてくださいました。

どの方も研修で実際に作業を体験したことがあったり、「今そこで作業をしているのが私の同期です」と紹介してくださったり、自分自身がこれまでのキャリアで経験した仕事と結び付けて工場を案内してくださいました。

印象的だったのは、見学コースはあるものの、その説明が用意されたセリフではなく、自分のリアルな仕事として語られていたことです。
「なぜこの工程が重要なのか」「どこに難しさがあるのか」ということが、実感を伴って伝わってきました。

また、見学コースそのものにも工夫があり、単に工程を順番に見るのではなく、参加者がより理解しやすくなるような配慮が組み込まれていました。

例えば、衛生陶器は泥漿(でいしょう)と呼ばれる粘土状の原料を型に流し込み、乾燥させて、焼成して作成し、検査をして出荷をしているそうです。
見学コースの途中で、泥漿を乾燥させる前の水っぽい状態と、少し時間を置いて乾燥していく途中のプルプルとした泥漿を、実際に触ってみることができました。
なんとも不思議な感触です。「トイレや洗面台のボウルは、焼き物なんだ」ということが改めて実感できる体験でした。

また、製品を検査する工程では、ひび割れがないかを木づちで叩いて音を聞いて確認します。
参加者の皆さんとともに、焼成が終わった製品を叩いて、ひび割れがある製品の音を聞き分けるというデモンストレーションが行なわれました。


見学コースや工場のトイレには、おなじみのTOTOさんの様々な製品が実際に設置してあり、座ってみることもできました。

製品ができるまでの工程を、五感を使って体験できる工夫の積み重ねが、ただ見学するだけでない、工場を訪れる体験の質を高めていたように感じました。

参加者の皆さまの様子も印象的でした。
解説を聞くだけではなく積極的に質問される方が多かったので、案内役のTOTOの皆さんとも双方向のやり取りが生まれて会話が弾んでいました。

そんなこともあって、90分を予定していた工場見学は最終的に120分まで延長となりました!私は進行役なので、イベント運営の基本はタイムラインの死守だと分かっていながらも「今日はそれで構わない」と思いました。各部門の社員の方のお話しの熱量こそが、TOTOさんの良さとして参加者の皆さまに伝わるのではと感じたからです。

工場に併設の「TOTOミュージアム」では、館長の古賀さんから歴史やミュージアムについて説明を受けました。TOTOさんの歴史は古く、1912年(明治45年)に名古屋で創設された製陶研究所に始まり、1917年(大正6年)、九州・小倉の地で日本初の衛生陶器の製造会社として東洋陶器株式会社(現在のTOTO)を創立しました。それから100年以上、水まわりという領域に向き合い続けてきたことを、展示を通して学ぶことができます。

ミュージアムは単なる製品の展示ではなく、「なぜそれをやってきたのか」が見えてくる構成でした。工場見学とあわせて、TOTOさんへの理解が立体的に深まる時間となりました。

実は衛生陶器だけじゃない!TOTOの意外な姿を知る

イベントの最後には、TOTOさんとシニア・ファンドマネージャー並木によるトークセッションです。
私たちが投資先としてTOTOを見つめる目線がどんなものか、知っていただきたいという狙いがありました。

TOTOさんからは、個人投資家向けIRを担当する総務部 部長の田中さんと、セラミック事業企画を率いるセラミック事業企画部 部長の亀島さんが登壇してくださいました。亀島さんは、普段は神奈川県の茅ヶ崎市に勤務されています。このイベントのために、わざわざ小倉まで来てくださり、先ほどのミュージアムでは展示の説明もしてくださいました。

当社からは、主に電子部品・電子材料や半導体関連領域を担当し、業種・規模を問わず多くの上場企業の調査・分析を行なうシニア・ファンドマネージャーの並木浩二が登壇しました。

ここまでは衛生陶器のことを中心に書いてきたのですが、実はTOTOさんは、半導体領域のセラミック事業で成長をしている企業なのです!並木はその分野にとくに注目していて、今回の社会科見学の候補企業としてTOTOさんをイベントに推薦してくれた経緯があります。

心残りなのは、予定よりも見学時間が大幅に伸びたことで、並木がもう少しセラミック事業について話を深く掘り下げたい部分があったものの、終了時間がきてしまったことでした。

時間が押したものの、全行程を終えてホッとした気持ち。

そうはいっても、13時から16時半までの3時間半に及ぶイベントは、メインの工場見学を中心に、大充実の内容で実施することができました。

参加者の方はトークセッション終了後もTOTOの社員の方に個別に質問をしたり、ミュージアムショップでお土産を買ったり記念写真を撮ったりして、17時の閉館時間いっぱいまでTOTOミュージアムを堪能しました。

最後に

私たちは参加者の皆さまとともに貸し切りバスで小倉駅まで帰り、夕日の中で解散しました。

本イベントには、家族や友人を誘って参加してくださった方、何時間もかけて来てくださった方、一人で参加した人同士でイベント中に友人になったという方までいらっしゃいました。
帰り際、「ありがとうございます、楽しかった。」とわざわざ声を掛けてくださる参加者の方々に、私も感動と感謝の気持ちでいっぱいでした。

アンケートを通じて、特に工場見学の体験価値の高さと、TOTOの皆さんの本イベントにかける熱量や製品づくりへの真摯な姿勢を感じたという感想が多く寄せられました。

私自身も、このイベントを通じて、TOTOの社員の方々が製品づくりにかける熱い想い、そしてこの熱い想いを原動力に、日本と世界の進化を牽引してきた企業であり、これからも成長を続けていくのだと感じました。

お客様がひふみに預けてくださった大切なお金が、どんな投資先に届いて、その企業の事業がどのように社会に貢献し、企業が生んだ利益がお客様と社会にどのように還元されているのかを実感していただく機会として、今後も私たちは「ひふみの社会科見学」を実施してまいります。
ぜひご参加ください。
(レポート:ひふみ営業部 井波)


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「ひふみの社会科見学」お申し込みには、レオスの直販口座でひふみシリーズを保有していることが条件となります。事前に口座開設をされますと、お申し込みがスムーズです。

今後の「ひふみの社会科見学」の予定は、順次セミナー・イベントページに公開してまいります。また、メールマガジン等でも開催予定をご連絡しますので、どうぞお楽しみに!

過去に実施したひふみの社会科見学のイベントレポートはこちら
「ひふみの社会科見学「株式会社アシックス スポーツ工学研究所」開催レポート」

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※当記事内の肩書はイベント開催当時のものです。
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