お知らせ

「ひふみらいと」運用責任者からのメッセージ

ひふみらいと ファンドマネージャーからのメッセージ

いつも「ひふみらいと」をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
直近の基準価額の下落により、お客様にはご心配をおかけしております。
今回の相場変動の背景には、①日本における政策金利の引き上げ、②米国における景気悪化懸念、③為替の円高への巻き戻し、④投機筋による変動の増幅などがあります。
7月31日、日本銀行は政策金利を0.25%程度へ引き上げ、今後、追加利上げの可能性もあります。海外主要国が利下げ(緩和)に転じるなか、日本が逆方向(景気引き締め)へ向かうことが警戒されております。
米国では物価・雇用・製造業などの指標が景気減速を示唆しており、今後利下げに転じても、実体経済が弱い場合には企業業績にネガティブな影響も予想されます。
過去2年ほど、円安が(全体でみれば)日本企業の業績を押し上げ、現在、企業の想定為替レートは145円ほど(日銀短観、6月調査)。円高が進むと業績にネガティブな影響が予想されます。
6月以降の日本株式の上昇は海外勢の先物買いなど短期志向の投資家によるものであり、大きく買われた後は反対売買の売りも膨らみやすい傾向です。ドル円先物も売り持ちポジションが大きく積み上がっていたため、買い戻されるときは値幅が出やすく、また昨今はコンピュータによる取引で、一定基準より相場が下げると機械的な売りが膨らみやすくなっております。まとまった相場の下落になっているので、上記のように悪材料はたくさん列挙することができます。
他方、これらに対し各投資対象ファンドでは様々な対応を行なっております(下記の各ファンドに関するコメントをご参照ください)。
また、今回は日本株式市場が大きく下落していますが、海外株式市場は相対的に小さな下落にとどまっています。さらに、債券市場でいえば、景気悪化懸念および利下げ期待により、海外金利は低下(債券価格は上昇)方向です。国内金利も、緩やかな利上げの可能性があるとはいえ、米国債の動きに引っ張られることもあり、同様に金利低下方向です。
このように、今は値動きの方向が異なる複数の資産を含むバランスファンドを保有するメリットは出やすいと考えています。過去を見れば、主要な株や債券の相場下落は永遠に続くものではありません。目下の動揺に惑わされず、淡々と、継続して投資を行なっていただければ幸いです。
引き続き、レオスの株式・債券チーム一丸となって、全力で運用して参ります。

ひふみらいと
ファンドマネージャー
橋本裕一

ひふみグローバル債券マザー ファンドマネージャーからのメッセージ

今般の市況についてご説明するとともに、今後の運用方針についても言及させていただきます。
ここもとの基準価額下落の主な要因は急速な円高です。7月11日に発表された米国CPIは想定より低く、ドル安圧力が生じました。財務省はその動きを増幅させるかたちで、為替介入に踏み切りました。また、河野太郎デジタル大臣や茂木自民党幹事長らが、日銀に対して正常化圧力をかけるなど、政府の金融政策に対する姿勢に変化が明らかとなり、7月31日には日銀が翌日物金利を0.25%へ利上げしたことも円高圧力になりました。この間、海外金利は低下基調で、円金利も保有している超長期ゾーンに関してはやや低下しましたが、円高による評価減が金利低下による債券の値上がり分を上回りました。
為替ヘッジを外したことが裏目に出ておりますが、外貨と円の短期金利差は今後縮小方向であるものの縮小幅は限定的で長期に渡って為替ヘッジを続ける環境に戻るとは考えておりません。よって為替ヘッジを外したことは甘受しつつ、高金利の外国債券からの利回りを享受するのが現時点では望ましいと考えております。為替が安定すれば高利回りと株式に対する逆相関性を享受できる可能性が高いのではないでしょうか。
円短期金利は0.25%に利上げされたものの、2年以上2%を超えているインフレ率には遠く及ばず、円預金ではインフレに大きく負ける環境が続いています。株式や外貨資産に投資する等のリスクを取らないと資産を守れない状況であり、相場反転はむしろ好機と個人的には考えています。

ひふみグローバル債券マザーファンド
ファンドマネージャー
福室光生

ひふみ投信マザーファンド ファンドマネージャーからのメッセージ

2008年に直接販売を開始してから、TOPIX(配当込み)が一日に5%以上下落をした日は17回あります。だいたい一年に一回程度はあることなので、ものすごく珍しいことではありませんが、リーマンショックのあった2008年に8回あったので、それ以外には9回しかありません。
さらに、前回はコロナショックの2020年の時に1回あっただけで、これまでの4年間は5%以上下がることはなかったので、最近、投資を始めた方は驚かれたかもしれません。

今回の下落は①日本銀行の金利の引き上げ、②円高、③米国の景気後退懸念、④中東戦争懸念の4つの状態がネガティブに働いた結果だと考えられます。これらが短期的におさまるかはわかりませんが、過去の経験則から大きな下落があったときには長期的には売却をするよりも買い増しをした方が成果が多かったです。

私たちも値持ちの良い企業を売却しながら、手持ちのキャッシュも投入しながら大幅に割安になった銘柄に投資をするチャンスでもあります。過去、相場下落時の回復期はひふみ投信マザーファンドはよいことが多かったので、同様にしっかりとその成果を取っていこうと思います。
引き続き全力で運用をしますので、これからもひふみらいとをよろしくお願いいたします。

ひふみ投信マザーファンド
ファンドマネージャー
藤野 英人

ひふみワールドマザーファンド ファンドマネージャーからのメッセージ

投資していただいている皆様に世界の株式市場の変化を踏まえメッセージをお届けします。
本邦株式市場は、日本銀行がこれまでの緩和的金融スタンスを修正したことや、軟調な米国ハイテク株式指数動向などを背景に本日大きく下落しました。日本市場の下落が引き金となり、アジア市場も軟調な展開となったことから、その影響は欧米市場へ広がることも考えられます。
ひふみワールドマザーファンドは、米国株式を中心に欧州企業、アジア・アセアン企業を組み入れています。足元の組み入れ企業の業績は堅調であり、米国市場下落の中心となっているハイテク企業を年初より徐々に削減するとともに、今後中心的な役割を果たすと考えられる企業を選別的に保有継続しています。米国景気はFRB(連邦準備制度理事会)による金利引き締め効果がようやく効き始め、消費者物価指数の落ち着きも見られます。しかし、長引く金融引き締めはボディブローのように経済活動を抑制しているとも考えられ、米国景気に対してはここ数か月慎重な見方をしており、7月末時点での現金比率も10%程度とし、慎重姿勢を崩していません。
ひふみワールドマザーファンドの設定は円資産を多く保有する本邦投資家が資産を分散投資できるようにと考えたことも目的の一つです。日本円の急激な上昇は基準価額へマイナス影響しますが、為替は常に変動していくことを鑑みますと長期視点で保有していただくことにより資産分散効果が得られると考えます。
ひふみワールドマザーファンドは、ファンドマネージャー、アナリストらが世界の企業経営者らと直接面談し、現場を見て、ボトムアップアプローチに基づく足で稼ぐ運用を継続しています。世界経済は常に変化し、良い時も悪い時もありますが、世界の未来は明るく、楽しみに満ちていると思います。私たちは明るく、楽しい世界を目指し、皆様からお預かりした大切な資産を運用して参ります。引き続き、ひふみらいとへのご投資、ご支援を賜れますようお願い申し上げます。

ひふみワールドマザーファンド
ファンドマネージャー
湯浅光裕