お知らせ

8月5日の「ひふみワールド」の基準価額下落について

平素よりひふみワールドをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

本日ひふみワールドの基準価額が20,961円(前営業日比-1,118円)、下落率-5.06%と下落し、ご心配をおかけしています。ドル円相場で円高・ドル安が急伸したこと、足元の業績に対して割高となっていた米国の半導体関連銘柄の株価調整局面が重なったことなどが基準価額下落の要因です。

ひふみワールドの中心的な欧米投資先企業の足元の業績は、消費関連銘柄が徐々に業績見通しを引き下げており、予想通り全般的な景気減速感が見られます。年初から市場をけん引しているAI関連銘柄は、マイクロソフトなどクラウドサービス・プロバイダー企業の巨額投資が継続される一方、収益化に時間がかかりそうとの懸念もあります。投資とその回収までの時間差はおおむね予想の範囲内だと考えますが、業績を注視しつつ慎重な投資姿勢で臨んでいます。AIの利用者であり投資者でもあるメタ・プラットフォーム社(旧Facebook)の第2四半期(4~6月期)の業績は予想以上に広告収入が堅調であったことに驚きがありました。継続的事業投資の裏付けに収益の安定性が必要であることから市場では一定の安心感が広がりました。昨年来継続しているAI、半導体関連全般のバリュエーションの拡大は投資姿勢を慎重にせざるを得ないと考えます。ひふみワールドでは半導体関連、およびAI関連銘柄への投資比率は年初から徐々に削減している一方、業績見通しが比較的安定しているヘルスケア、防衛関連、公共事業関連銘柄への投資比率を若干高めに維持しています。また、株式市場の更なる調整局面で今後の投資機会をうかがえるようポートフォリオ全体で10%程度の現金を保有しています。

基準価額変動の大きな要因となっている為替相場は操縦できるものではありません。市場介入の影響は時間の経過とともに徐々に修正され、日米の金利差、生産性や付加価値の差などをもとにした為替水準に収れんすると考えます。私たち運用本部メンバーは引き続き、元気で世界を明るくする企業を探し続けています。しばらくご心配をおかけしますが、長期積立て投資を続けていただき、明るい未来を想像しつつひふみワールドを見守ってくだされば幸いです。

 


ひふみワールド運用責任者
湯浅 光裕