お知らせ

「ひふみ投信」の 基準価額下落について

いつもひふみ投信をご愛顧いただきありがとうございます。 

本日は東京株式市場および米国株式市場の下落を受け、ひふみ投信の基準価額が60,705円(前日比- 4,619円)、 下落率-7.07 %と下落し、お客様にはご心配をおかけしております。

7日の東京株式市場では、日経平均株価が大幅に続落し、31,136円で取引を終える厳しい状況となりました。これは、世界的な株式市場を揺るがしている「相互関税ショック」が意識され、投資家心理が著しく冷え込んでいることの表れだと考えています。株式が売られる背景には、相互関税がグローバルなビジネスモデルに与える影響の不透明感や、株価上昇局面での利益確定売り、そして株式から債券への資金シフトといった複合的な要因が考えられます。時価総額上位の主力銘柄や、これまで海外投資家からの評価が高かった成長株にも売りが広がっており、今回の下落が広範囲に及んでいることが分かります。一方で、内需関連やディフェンシブ(守備型)な銘柄には買いが入る動きも見られますが、相場全体の流れを変えるには至っていません。

今回のトランプ政権による相互関税の発表は、市場関係者の予想を超えるものでしたが、今後さらに半導体や医薬品といった特定のセクターに対する追加関税が発表される可能性も否定できません。特に半導体は、貿易赤字の問題だけでなく、安全保障の観点からも重要視されており、今後の動向に注目しています。

このような相場下落時には企業本来の企業価値から株価が大きく乖離することが多く、絶好の買い場となるチャンスの局面でもあると考えます。一方で、トランプ政権による一連の政策や今後の動向を軽視することなく、しっかりと向き合いながら皆様の大切な資金を全力で運用していきます。これからも運用本部一丸となり、市場の変動に機動的に対応しながらも長期的な視点で皆様の資産形成に貢献してまいります。


レオス・キャピタルワークス株式会社
代表取締役社長
ひふみ投信運用責任者
藤野 英人