お知らせ

「ひふみ投信」運用責任者からのメッセージ

運用責任者藤野からのメッセージ

ひふみをご愛顧いただいている皆さまへ

今週に入って、日本の株式市場は大きく下落しました。ニュースを見て不安を感じている方も多いと思いますので、いま何が起きているのかを、できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。

まず、今回の下落の直接のきっかけは、中東情勢の急激な緊張です。

イランがイスラエルやアメリカに対して攻撃を行い、それに対する軍事的な応酬が広がりました。特に、日本にとって重要な石油輸送ルートであるホルムズ海峡が封鎖されるのではないかというニュースが流れ、エネルギー価格や日本経済への影響を心配する声が一気に広がりました。

ただし、今回の株価下落は、このニュースだけで起きたわけではありません。もともと世界の金融市場には、いくつかの不安の種が積み重なっていました。

一つは、欧米で広がっている「プライベートクレジット市場」への懸念です。銀行ではなく投資ファンドなどが企業にお金を貸す市場ですが、最近いくつかの破綻が起き、「信用が縮小するのではないか」という不安が出ていました。金融市場では、こうした信用への疑いが出ると、世界的にリスクを取る動きが一時的に弱くなります。

また、この数年はAI関連の期待を背景に、世界の株式市場がかなり強く上昇してきました。
多くの企業の株価が上がり、バリュエーション(評価)はやや高い水準まで来ていました。そこに「AIが既存のビジネスや知的サービスを壊すかもしれない」という新しい議論も出てきており、市場全体が少し神経質な状態にありました。

日本株について言えば、さらにもう一つ要因があります。
最近の自民党の選挙での大勝などを背景に、日本の政治や経済への期待が高まり、株価がかなり急ピッチで上昇していました。市場には少しユーフォリア(熱狂)に近い雰囲気もありました。こういうときは、何かきっかけがあると調整が起きやすくなります。
そこに今回の中東情勢が重なりました。

さらにイランの反撃が予想以上に激しく、戦火が中東の広い地域に広がる可能性も指摘され、投資家の心理が一気に冷え込みました。結果として、さまざまな不安が同時に表面化し、株価が大きく動いたというのが今回の構図です。

ただし、市場というのは面白いもので、悪いニュースはある程度出そろうと、徐々に織り込まれていきます。今回の下落も、その意味ではいろいろな懸念が一度に表に出た局面だったとも言えます。今後、情勢が少しでも落ち着いてくれば、市場も徐々に冷静さを取り戻していく可能性があります。
もちろん、すぐに株価が元の水準に戻るとは限りません。中東情勢、信用市場の問題、AIによる産業構造の変化など、複数のテーマが同時に動いているため、これらが整理されるまで市場が神経質な状態が続くことも十分に考えられます。

だからこそ、私たちは短期の株価ではなく、企業の本当の価値を見ながら、長い目線で投資を続けることが大切だと考えています。
株式市場は、短い期間で見ると大きく揺れます。
しかし長い時間軸で見ると、企業の成長とともに価値を生み出してきました。私たちの運用も、まさにその長い時間軸に立っています。
不安なときほど、落ち着いて企業の力を見つめ、じっくりと投資を続けていきたいと思います。

これからも皆さまの大切な資産を預かる運用者として、誠実に、そして長期的な視点で取り組んでまいります。引き続き全力を尽くして運用をしますのでよろしくお願い致します。


レオス・キャピタルワークス株式会社
代表取締役社長
ひふみ投信運用責任者
藤野 英人

シニア・ファンドマネージャー内藤からのメッセージ

ひふみ投信に投資いただいている皆さまへ

市場が大きく変動しており、ご心配をおかけしていると思いますので現状のひふみ投信についてご説明したいと思います。

これまでもポートフォリオの組み入れ銘柄については運用チーム内でしっかり議論し、複数の産業や業種、投資テーマ、成長ストーリーに分散し投資を行なってまいりました。加えて投資先企業のマネジメントや組織体制、業界構造も十分に議論し投資先を選定してきております。その意味でひふみ投信は安心して長期で保有していただけるポートフォリオになっていると確信しております。

足元では中東情勢の不透明感に加え、年始からの日本株急上昇による反動が起きておりますが、今後の短期的な反発局面においても、そして長期的な企業価値向上という点においても皆様の資産形成に資するポートフォリオを構築しております。市場の変動は避けられないものでありますが、私たちは常に中長期的な視点に立ち、企業の本質的価値を見極めた投資を心がけております。

こうした調整局面においては新規・追加投資の機会であると考えており、投資チャンスを見逃さないように努めます。優良企業の株価が一時的に下落している今こそ、将来の成長が期待できる企業への投資を積極的に検討し、ポートフォリオの質的向上を図ってまいります。

大幅な株価下落が生じておりますが、私は今日も会社訪問を行なっており、次の投資機会を探すべく「足で稼ぐ運用」を実践していきたいと思います。現場での情報収集と企業との直接対話を通じて、市場の混乱に惑わされることなく、真に価値ある投資先を発掘してまいります。

引き続きひふみ投信を応援していただけるよう精一杯運用してまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。皆さまの長期的な資産形成のお役に立てるよう、運用チーム一同、全力で取り組んでまいります。

国内株式戦略部長
シニア・ファンドマネージャー
内藤 誠