ニュースリリース

臨時レポート:ひふみ投信の基準価額下落について

いつもひふみ投信をご愛顧いただきありがとうございます。

本日の日本株式市場は、TOPIXが前日比-82.49ポイント(-5.61%)、日経平均株価が前日比-1,050円99銭(-5.07%)と大幅に下落しました。
このような中でひふみ投信も前日比-2,194円(-5.08%)と大きく下落し、お客様にはご心配をおかけしております。
このたび、臨時レポートを発行いたしましたのでどうぞご覧ください。

最高投資責任者 藤野英人より

ひふみの基準価額の下落について多くの方にご心配をおかけしていることを、心よりお詫び申し上げます。

現状の株式市場の下落は新型コロナウイルスの感染の世界的広がりによる不確実性の高まりと景気の悪化懸念が背景にあります。
日本の景気は昨年の消費税増税や台風、暖冬の影響で落ち込みが広がりつつあったところに新型コロナウイルスの広がりが生じたことで、経済の回復の見通しがつかなくなってきました。中国での新型コロナウイルスの感染は峠を越えつつありますが、韓国・イラン・イタリア・ドイツ・フランスで感染が広がり始め、米国でも感染の勢いが強まりつつあります。

さらにサウジアラビアの原油の増産発表による原油価格の暴落、また日米金利差の縮小による円高などが投資家心理の悪化に拍車をかけて、日本株市場の大幅な下落につながりました。

ひふみは先の臨時レポートで報告をしていたとおり、純資産総額に占める現金比率を31%まで引き上げて、2,000億円程度の現金を創出しました。そのおかげで下落幅はインデックスより縮小しています。しかしながら7割程度は株式の比率があるので、その部分においてはインデックスの下落の影響を強く受けます。

ただ一方で、それだけ巨額な現金があるので、これから下落をしていく会社に対して買いで向かうことができるのは大きな強みになります。本日のマーケットでも新型コロナウイルスの感染が広がってもびくともしない、むしろ恩恵を受けるような会社の株価でさえも大幅に下がっていたので、そのような会社に対して複数社、買い向かいました。すぐにはその成果が出ませんが、マーケットの状況が落ち着いてきたらお客様にその投資成果を還元できると期待しています。

これからマーケットが下落をしてきたら、わたしたちはすばらしい会社を驚くべき割安な価格で投資をすることができます。そういった意味ではこれからの下落市場はむしろ大きなチャンスになります。日本最大の日本株中心アクティブ投信が最大規模の現金を持っているというのはよいニュースであると思います。

わたしたちがマーケットを上げたり下げたりすることは残念ながらできません。
ただわたしたちの一番のチカラはすばらしい会社を発掘して、それに投資をできることです。マーケットが下がることそのものは大きな痛みを伴いますが、一方ですばらしい会社に割安な価格で投資をできる大チャンスでもあるのです。

市場の変動に伴いひふみ投信の基準価額も短期的には変動をするのでお客様にはご不安をおかけしますが、社員一同全力で運用をしていきますので、なにとぞひふみおよびレオス・キャピタルワークスをよろしくお願いいたします。