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投資信託にはどんな種類があるの?【基礎からわかる投資信託#2】

投資信託の分類

一般社団法人投資信託協会のデータによれば、2020年3月末現在、日本には投資信託が6000本以上の投資信託が存在します。投資先をどうやって選んだらいいのか、途方に暮れてしまうのではないかと思います。

まずは、いくつか分類の仕方がありますので、ご紹介しましょう。

投資対象別の分類

投資対象の分類としては、株式に投資を行なう事ができる株式投資信託と、株式を一切組み入れずに国債や金融債など安全性の高い公社債を中心に運用する公社債投資信託がよく知られています。

株式投資信託には、

・国内の株式に投資するファンド
・世界各国や特定の国・特定の地域に投資するファンド
・株式と債券(公社債)など異なる資産を組み合わせて運用するファンド
・複数の投資信託に投資するファンド(ファンド・オブ・ファンズ)

などさらに種類があります。

他にも数は比較的少ないものの不動産やコモディティなどへ投資する投資信託もあります。

投資地域による分類

投資信託の投資地域で、「日本株」「先進国株」「新興国株」「日本国債」「先進国債」「新興国債」の6種類に大別されます。投資対象地域は、目論見書(説明書)に比較の記載があります。一般的には、国内や先進国よりも新興国の方が値動き(リスク)は激しいですが、見込まれるリターンがより大きいといわれるのは、新興国です。

投資スタイル別の分類

インデックス型とアクティブ型があります。インデックス型は日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など株価指数への連動を目指すもので、市場平均並みの運用成績を狙う投信です。それに対して、アクティブ型はファンドマネジャーの腕によって市場平均を上回る運用成績を目指すものです。

ひふみはアクティブ運用のファンドです。インデックスは市場の「平均点」をとりにいく投資、アクティブは平均点+αをとりにいく投資、と表すことができるでしょう。

インデックスファンドとアクティブファンド コストの違い

インデックスファンドとアクティブファンドでは、運用管理費用(信託報酬)にも違いがあります。一般的にインデックスファンドの方が低く設定されています。

アクティブファンドでは、市場平均以上の値上がりが期待される銘柄を選択するため、調査費用や分析費用など、それなりの運用コストがかかります。一方、インデックスファンドは、指数との連動性を高めるための運用上の工夫やノウハウは必要であるものの、アクティブファンドのような銘柄選択のための追加的な調査・分析などは不要です。その分コストが安くて済むのです。

投資する対象によって異なる リスクとリターン

投資信託は投資する対象によってリスクとリターンが異なるので、それぞれの目的に合った投資信託を選ぶことが大事です。

「リスク」とは、「結果が不確実であること」を意味します。具体的には、リターン(収益)の振れ幅のことを指します。図の金融商品Aのように「振れ幅」の大きい運用は、大きな「リターン」を期待できますが、損失も大きくなる可能性があります。反対に図の金融商品Bのように「振れ幅」の小さい運用は、損失の可能性は小さいのですが、そのかわり期待できるリターンも小さくなります。

リスクとリターンの関係は表裏の関係です。つまり、リターンが大きい運用商品はリスクも大きくなり、リスクが小さい運用商品はリターンも小さくなります。目標としたいリターンやどこまでリスクを負えるか、人それぞれ考え方が違います。リスクとリターンの関係を理解し、自分にあった運用商品を選択しましょう。

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