【イベントレポート】やってみたい!を広げてみよう~ペットボトルのお茶から考える進路~vol.1
8月6日、都立東高等学校の一年生を対象に、生徒さんの進路選択を応援するワークショップを開催しました。ワークショップのタイトルは「やってみたい!を広げてみよう~ペットボトルのお茶から考える進路~」。私たちのセミナーでよくお話する「ペットボトルのお茶に支払った150円の行方」をベースに、生徒さん自身のやりたいことや進路について考えていただきました。私たちにとって初の高校での授業。生徒さんと一緒に世の中のつながりを発見したワークショップの様子を、ディスクロージャー部・森山が前後編レポートします
仕事でも私生活でも、高校生と関わる機会はあまりないので、今の高校生がどんなことに興味があるのか、どんな風に過ごしているのか、会って話をするのが楽しみでした。
タピオカを好き?嫌い?
アイスブレイクは「タピオカゲーム」。グループごとに、最初に「タピオカの悪いところ」を1分間挙げていきます。その後、今度は「タピオカの良いところ」を同じく1分間挙げていきます。
考えるときには、「自分はタピオカが嫌いだ」「タピオカが好きだ」という気持ちになりきること。これは、対象が同じでも、人は意外と簡単に視点を切り替えて見ることができる、ということを身近な例から感じてもらうゲームです。今回のワークショップでも、ひとつの視点ではなく、様々な視点を持つことがキーポイント。
「タピオカ」という高校生にとっても身近でゆるめなテーマだったこともあるのか、クラスの雰囲気も和んだようでした。授業のスタートはアイスブレイクから。その後のグループワークで活発な意見交換をするためにも大切なステップです。
ペットボトルのお茶へ支払った150円の行方
ここから本題に入っていきます。
まず1分間で、思い浮かぶ150円の行き先をグループで考えてもらいました。
お茶を販売するコンビニ、コンビニまで運ぶ配送業者、ペットボトルメーカー、お茶を作る飲料メーカー、お茶農家。それらにお金を貸す銀行、という意見もでました。少し考えただけでもペットボトルのお茶1本に様々な仕事が関わって成り立っていることがわかります。
次は、さらに踏み込んで考えます。具体的な職種ではなく、「○○する人」と少し崩して考えていきました。職種だと思い浮かぶアイディアが偏ってしまいそうですが、「〇〇する人」と考えると幅広く出てきそうです。出た意見は付箋に書いて模造紙に貼っていきました。
グループで話し始めると、私たちが思っていた以上のスピードで模造紙が埋まっていきました。
なかには、一見ペットボトルのお茶とは全く関係しないように思えるものも。
- 山に水を汲みに行く人
- CMに出る俳優
- 高速道路の管理をする人
- 何が入っているか分析する人
- コラボを交渉する人
- 広告の文字のフォントを考える人
- 石油王
ひとつ意見が出ると、「あれもあるよね!」「こんなのもある!」と、どんどん出てくる「〇〇する人」に、先生方も驚いているようでした。
この時間をとおして、ペットボトルのお茶が私たちの手元に届くまでに、様々な領域で多くの人が関わっていることを実感してもらえたと思います。こうしてグループごとに一枚の「お仕事シート」を完成させました。
模造紙からあふれるくらいたくさんのアイディアが出てきました!
2時間目はここから、自分がやってみたいこと、進路へ結びつけ考えていきます!(後編に続く)