【イベントレポート】"夢を仕事に"小学生向け金融教育ワークショップ~ベネッセ文章表現教室×ひふみ~
10月2日、小学生の論理的思考力・表現力をはぐくむ「ベネッセ文章表現教室」を展開する東京個別指導学院と私たちレオス・キャピタルワークスの共催で、小学4・5・6年生を対象とした金融教育ワークショップを開催しました。タイトルは「夢を仕事に」です。私たちのセミナーでよくお話する「ペットボトルのお茶に支払った150円の行方」をベースに、仕事とは?投資とは?自分の夢は?について、小学生の皆さんに考えていただきました。当日の様子を営業部・井波がレポートします。
<プロフィール>
井波 彩(いなみ あや)
東京都世田谷区出身。
大学卒業後、2013年からメガバンクで勤務した後、レオスやひふみの理念に共感し、2018年レオスへ転職。レオスでは投信計理を経験した後、現在は営業部にてお客様に向けたコンテンツ作りや、イベント運営を担当。2歳の第一子を育てながらレオスで働いています。趣味はテニスと読書。
きっかけは春先のお誘い
今年5月に東京個別指導学院さんで、持続可能な社会を創る人財を育成することを目的とした新たな部署Value Creation & Innovation事業部が設立され、いくつかのプロジェクトがある中で、金融教育のテーマで当社と連携できないかとお声がけいただきました。
プロジェクトがスタートしてから約半年間にわたって、打ち合わせを重ねていき、2社の知恵を結集してようやく講座の内容が完成しました。
まずは連想ゲームにチャレンジ
当日の先生は、ベネッセ文章表現教室の「からあげ先生」こと野坂先生と、レオス・キャピタルワークスの旅行大好き「ゆりえ先生」こと仲岡が務めます。野坂先生の掛け声で元気に挨拶してから、連想ゲームが始まりました。最初は同じテーブルに座っている人とグループになり、グループ対抗で順位を競います。
お題は「色」です。大谷翔平選手が目標達成で使って話題となった、マンダラチャートを使い、「色」と聞いて思いついた言葉を、「色」という文字の回りのマスにどんどん書いていきます。
最後に書けた言葉の数を数えて、一番多くの言葉を書けたチームの勝ちです。
野坂先生が「思いついたことは何を書いてもいいよ!」「おお!よく思いついたね!いいねいいね!」と、連想ゲームに取り組む子どもたちに声を掛けながら歩き回ります。
アイスブレイクとなる連想ゲームが終わり、いよいよ本題のワークに入ります。
本日のテーマ「夢を仕事に」するにはどうしたらいいのか?を学んでいきます。
ここでもまたマンダラチャートを使った連想ゲームが登場しますが、次のお題は「レトルトカレー」です。チームに1つずつ、本物のレトルトカレーの箱が配られます。子どもたちはカレーを見て思わずにっこり。
「今度はこのレトルトカレーから連想されること、なんでもいいのでグループで紙に書いていきましょう」
- 野菜が入っている
- 野菜のあとに(国産)と書いてある
- 賞味期限が書いてある
- 辛さが中辛
…
どの子も思いついたこと、気付いたことを一生懸命、紙に書いていきます。
「みなさん、たくさんのアイディアを書き出すことができていますね。では次は、今書き出したことから連想できる“お仕事“を書いていきましょう。」
- 野菜を作っている農家さん
- 野菜を販売している八百屋さん
- カレーが長持ちするように品質を管理する人
- カレーを味見して、中辛になるスパイスの量を決めている人
…
ここまでくると、このゲームの狙いに気付いた子もでてきます。
そう、「レトルトカレー」には、たくさんの「仕事をしている人」が関わっているのだ、ということに気付いてもらうのが目的でした。
投資で夢を叶えよう
将来やりたいことが見つかったら、夢ややりたい仕事のための“投資”が必要です。
投資というと、お金でお金を儲けることをイメージするかもしれませんが、それは投資のわずか一面に過ぎません。自分がやりたいことや叶えたい夢に向かって努力することも“投資”だということを伝えました。
そこで、子どもたちにはどんな“投資”をすれば、将来、夢を叶えて、やりたい仕事をすることができるでしょうか?と考えてもらいました。
ベネッセ文章表現教室の教材に沿って、なりたい夢、どうしたら実現できるのか、を文章で書いていきます。
金融教育は子どもと共に考えることから
ここで保護者の方には別室へ移動していただき、約30分の座談会「子どもと考えるお金のこと」にご参加いただきました。
「夢を仕事に」ワークショップは、1回行なっておしまいではなく、帰宅してから親子で振り返りをすることで、自分の夢は何か?夢に向かって今、何に取り組むか?とより深く考えることができるようになっています。保護者の方にも「夢」や「仕事」、「投資」についてご家庭でも話をしてほしい、とお願いしました。
私も保護者の方たちと一緒に移動して、レオスのパパママ社員である広報の桜井と、コミュニケーション・センター部の水野と3人で座談会を始めました。冒頭にこの春に拡充された高校における金融教育の内容について、続いて本題の「子どもに伝えたいお金の話」へと続きます。
私は自分が子育てを始めるときに、考えたことを話し、水野と桜井も自身の考えや、子どもの金融教育について実践していることをお話ししました。
特に私たち3人が共通してお話ししたのは「暮らしや生活の中で、お金を話そう」ということです。
金融教育と聞くと「難しそう」「自分にはできない」と身構えてしまいがちですが、実はワークショップでレトルトカレーを題材にしたように、生活の中にある身近なものを題材にしてご家庭での金融教育を実践できます。普段、保護者の方が生活する中でお金を使うときや、仕事をするときにどんなことを考えているのかを、あえてお子さんに話してみたり、お子さんが好きで夢中になっていることに関連する仕事にはどんなものがあるのか調べてみることが金融教育になります。
それぞれの夢と投資
- わたしは「女子ラグビー選手」を目指します。そのために「白米を1日一杯食べて力を付ける」という事を全力でがんばります。
- ぼくは「しょうぎのプロきし」を目指します。「パソコンやしょうぎ の本をつかって本番で勝てるように実せんや、王様をたおす力をみにつける」
- わたしは「作家になること」を目指します。「旅行をしたり、いろいろなことに挑戦して、いろいろな経験をする」
保護者からのお声
- 子どもが自分で考えて、知らない人の前で話ができる良い機会になった。
- 将来について本人が向き合うチャンスはそうあるものではありません。とてもいい機会を与えていただきましてありがとうございました。
- 子どもは将来について考えていないようで考えていることに驚きを覚えました。
- これからお金の話を子どもにしていきたいと思った。
レオスへの熱いエールメッセージを書いて下さった方もいらっしゃりました。
参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
当社は今後も、投資や経済を身近に感じていただけるようなお子さま向けワークショップを実施して参ります。多くの方に参加いただけるように企画いたしますので、ぜひご参加いただけると幸いです。
※当記事のコメント等は、掲載時点での個人の見解を示すものであり、市場動向や個別銘柄の将来の結果を保証するものではありません。ならびに、当社が運用する投資信託への組み入れ等をお約束するものではなく、また、金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。