もっと知る・もっと学ぶ ひふみラボ

タグで記事を検索

支えてくださる方々にワクワクを届けたい ひふみプラス10周年 佐々木靖人インタビュー

販売してくださる販売パートナーの皆様、保有してくださるお客様に支えられ、ひふみプラスは2022年5月28日に運用開始から10周年を迎えることができました。

最高投資責任者の藤野英人につづいてインタビューしたのは、2022年4月にひふみ投信マザーファンドのファンドマネージャーに就任した佐々木靖人です。

ファンドマネージャー就任時のインタビュー動画はこちら

 

支えてくださる皆さんに会いに行く

―私たちは営業のメンバーのみならず、ファンドマネージャーをはじめ、アナリストといった運用メンバーたちもパートナーさん向けの勉強会に参加したり、お客様向けセミナーに参加しますよね。その中でどのようなことを感じますか?

私たちの運用の特長として「足で稼ぐ運用」があります。日本各地、海外であっても実際に現地に足を運び投資先との対話を繰り返しています。コロナ禍では現地に行くことが難しくなり、出張することのよさは改めて感じていました。
というのも「百聞は一見に如かず」と言うように、企業調査の段階で経営者や担当者から自社について様々な説明を受け頭ではわかったつもりでいても、実際にその企業や従業員の方々が働く現場に行くと毎回再発見があります。

ひふみプラスを販売してくださる銀行さんや証券会社さんの店舗に行くのも同じです。営業担当の方々に向けた研修では、日々お客様と直接関わる皆さんが「この話をすぐにお客様に伝えたい!」と私たちの話を聞いてくださり熱意を感じることがあります。営業担当の方のみでなく、パートナーさんのお客様に向けて私たちがセミナーでお話した際には参加してくださっていたお客様も熱心だったのを覚えています。

研修やセミナーで訪問するたびに毎回思っているのは「私たちはこの方々に支えられているんだな」ということです。
全国のパートナーさんたちと話していて感じるのは、リアルにお客様と接している人が多いので、皆さん人当たりが素晴らしく良くて、こちらも話していて癒されます。全国各地の支店に出向き研修を行なうのですが、私たちをわざわざ空港まで送ってくださるなど、どこへ行っても温かく迎えていただけることに感謝しています。私たちの運用や投資に対する想いに共感してくださり、同じ熱を持ってご自身のお客様に伝えてくださる、そういう方々に支えられてひふみプラスや私たちはあると、改めて思います。

たくさんの関わりを生んだファンドに

―ここで少し10年を振返って、この10年で、ひふみプラスが社会に貢献できたことってどんなことだと思いますか?

「ひふみプラスは大きくなりすぎてこれまでのように結果を出せないのでは?」というのはファンドの規模が大きくなって様々な場面で言われ続けています。業界の通説では「運用規模3000億が限界」と言われていますが、大きくなってもさらに成長できると示すことができたことは大きいですし、それは業界にとっても前向きな出来事だと捉えています。

同時に多くの方から資金をお預かりする立場として、厳しくも熱い期待に応える責任も感じていますし、やる気も満ち溢れています。運用成績はもちろん、ひふみにお金を託すことでこれからの日本や世界をゆたかにするために努力している企業や人に投資ができると信じてくださる方々の想いにもこたえたいです。

また、ひふみは投資先、パートナーさん、お客様など多くの人々との関わりを生んだファンドだと思っています。「コミュニティファンド超でかい版」のような。

私たちの運用の特長のひとつとして運用者自らが運用状況のご報告を様々な媒体を通じて行なう「顔が見える運用」というのをひふみができた当初から続けてきました。
最近ではその流れが業界にも徐々に浸透してきていますし、「顔が見える運用」という流れを業界に作れたのも大きいのではないでしょうか。


―お客様に運用者が直接説明をすることはこれからも変わらずに大切にしていきたいですよね。

月1回開催している運用状況をご報告するセミナー「ひふみアカデミー」ひとつとっても私たちってちょっと異質だなあと感じます(笑)運用メンバーそれぞれが独自の視点で自由に話していますよね。
運用報告の場は、数字を読み上げて報告した、とするのではなく、あの場も人と人の対話だと思っています。成績が悪ければなぜ悪いのかその理由も説明しますし、どのような状況でも隠すことなく正直に説明は尽くしたいと考えています。そういうところが私たちとお客様、販売パートナーさんとの良好な関係性の礎となっているのかもしれません。
「顔が見える運用」をしていることによって、もちろん厳しいお声をいただくこともあります。その言葉も真摯に受け止めつつ、地道な調査活動が成果につながった時には直接お客様から喜びの声を聞くことができるので、そんな時にはやりがいを感じますし、私たちを信じて託してくださる方々の期待にこたえようと身が引き締まります。

「この土地が誇り」と感じてもらいたい

―今後のひふみプラスを通じて伝えたいことや、やってみたいことは何ですか?

ひふみとしては、チャレンジを続けたいです。
そのひとつとして現在、調査のデータベースをつくって運用に活かすことができるよう体制づくりも行なっているところです。
これまでのひふみの運用を踏襲しながらも、これからに向けて様々な手を打っていきます。
それと、従来から言っていることなのですが、保有していただくお客様が安心してお持ちいただけるように、基準価額の上下動の幅を示すシャープレシオを落とさないこと。
日本株メインでも十分にリターンを出せるとお伝えしたいです。日本株中心に投資をする私たちがリターンを出せるということは、投資先の企業さんが頑張っている証明にもなりますよね。
お客様にはパフォーマンスでドキドキさせず、面白い投資アイディアや「こんな会社もあるんだ」という事例を紹介することで、驚きとワクワクをお届けしたいと思います。


「成長企業に投資をしてます」と言うと「成長企業なんてあるんですか」と聞かれることがあります。「これが結構あるんですよ」ということを私たちが伝え続けなければいけません。
高齢化や労働人口の減少が日本では悲観されることが多いですが、そんなネガティブな事象を勝機に変える人が必ず出てきます。それは今すでにあるものかもしれないし新しくこれから出てくるものかもしれない。私たちは諦めず、未来に目を向けてチャレンジしている人と必ずどこかで出会って「こんなにおもしろい人がいる」と皆さんに伝えていきたいです。

―それを伝えるためにも、具体的にやってみたいことはありますか?

コロナ収束後にやりたいのは地域社会に対して私たちがアプローチできることはないかなと考えています。
例えばある地方都市から上場企業が出て来て、その企業に私たちが投資もするし、その企業の社長さんや従業員さん、できれば地域の金融機関も交えて「地域経済フォーラム」のようなイベントを開催するようなことです。どの地域の方々にもその地域に住んでいることを誇りに思ってもらえるような活動をして、関わりを広げていきたいです。

―最後に、販売パートナーさん・お客様へのメッセージをお願いします。

日頃より皆様に支えられてここまで走ってくることができました。非常に感謝しています。
アクティブ運用で長期間運用するのは、継続的にひふみプラスを購入してくださるお客様、そしてサポートしてくださる皆さんがいなければできないことです。パートナーさんはそれぞれに私たちのことを選んでくださった理由があると思います。成績が良いという理由もあるだろうし、私たちの活動が面白いと思ってくれているかもしれないし、様々な理由があって私たちを選んでもらえています。パートナーさんが選んでくださって、その先のお客様に勧めていただけているということそのものにすごく価値を感じています。

それに報いるような成績を今後も出せるように引き続き全力で運用していきます。