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【ひふみアニュアルミーティング2022レポート】 Q&Aセッション編

2022年12月4日(日)にひふみの年次運用報告会「ひふみアニュアルミーティング(HAM)2022」を開催いたしました。不透明なマーケットで運用成績を不安に思うお客様に「説明を尽くす」ことを目指して実施した運用メンバーによる「Q&A」のパートをレポートします。オンラインで事前に募集した質問から当日の会場参加者の方からいただいた質問まで、ひふみの運用メンバーそれぞれがお答えいたしました。
レポートを担当するのは2022年10月に新卒で入社し、営業部に配属された林です。寄せられた「Q&A」の中でも特に私が印象に残ったものをピックアップし皆様にお伝えします。
会場にはひふみ投信・ひふみプラスファンドマネージャー佐々木、ひふみワールド・ひふみワールド+ファンドマネージャー湯浅、ひふみグローバル債券マザーファンド ファンドマネージャー福室とともに、企業調査をするアナリストたちが集まり、お客様の質問に対して適切なメンバーが回答する形式でした。

Q.ひふみ投信はどのように日本に貢献している?

【ご質問】
「運用方針として守りながら増やすという運用意図は読み取れたが、日本を根っこから元気にするといった意図は何も見えなかった。投資家がひふみ投信を保有することでどのように日本に貢献できたか、レオスがどのような意図をもって日本に貢献しようとしたかを教えてほしい。」
この質問には代表取締役会長兼社長 CIO(最高投資責任者)藤野が答えました。

藤野 :
ひふみのポートフォリオとして、日本を変革するような会社が少なかったかもしれませんが、その理由は成績を良くしたいという思いが何よりも強かったからです。もちろん、世の中をよくしたいという思いもありますが、ファンドの成績を優先した結果です。
この姿勢が成績につながったのかはわかりませんが、ファンドマネージャーの佐々木とは「目が近いのではないか」という議論をしました。例えば、車を運転する初心者は目が近いとカーブをうまく曲がれません。カーブの出口を見た方がスムーズに曲がることができるのですが、佐々木は自分のタイヤを見ていたのではないか?という話をしていました。
今後は、見えなかった部分は反省し、良いポートフォリオにしていきたいと考えています。

運用残高4億円の頃から一緒に運用してきた佐々木と藤野の関係を私が語ることはできませんが、2人にしかわからない距離感は間違いなくあるのだと感じました。今はパフォーマンスを重視したポートフォリオにしていますが、日本を根っこから元気にする成長企業に投資するという運用方針は変わらずに持っていることを信じていただけるとうれしいです。私ができることは限られた範囲ですが、与えられた仕事を全力でこなすことでお客様に貢献したいです。

Q.コロナ渦で変化している投資先の会社は?

【ご質問】
「投資先の会社について業績や財務の定量的な数字ではなく定性的な観点からこの1年あるいはコロナ禍以降でめちゃめちゃ変化しているぞと感じられた会社がいくつもあると思います。そんな会社の実例とどんな事実、観察、対話からそれらを感じ取れたのかお聞かせください。」

この質問には2022年4月入社のアナリスト・株式戦略部の松本が答えました。
松本は地方出張の際、飛行機の時間まで余裕があったためその場で現地企業にアポイントを入れて取材しに行ったという逸話を持つ非常に熱心なアナリストです。

松本 :
ひふみのファンドマネージャーやアナリストが取材していない企業でクオンツ分析チームのAIが良いと言っている会社に訪問してきました。
行ってみたら、地方の一等地にビルを構えていて、それを見た瞬間時価総額に対してものすごく力がある会社だと感じました。オフィスに入り、面談室から出てきた社長さんもものすごいオーラを放っていて、今までお会いした経営者の中で一二を争う経営者だと直感的に感じました。まだ取材したことがなく、かつAIがピックアップした銘柄で良い銘柄はたくさんあるのだと自信を深めるきっかけになりました。

取材した時の様子がリアルで非常に面白かったです。その時の松本の緊張感も私にも伝わってきました(笑)。どんな企業だったのでしょうか?非常に気になります。
まさに最先端のテクノロジーと人間の直観を混ぜたひふみの運用をあらわす好事例として紹介しました。これからも全力を尽くしてまいりますので引き続き、よろしくお願いいたします。

Q.ひふみワールドは中国投資についてどう思っているの?

【ご質問】
「ひふみワールドは世界中のビックリする企業に投資することが運用方針でそういった企業は中国にもたくさんあると思うのですが、政治的なリスクなど考えなければならないことがたくさんあるのでその辺はゆっくり組み入れようと考えているのですか?」

この質問にはひふみワールド・ひふみワールド+ファンドマネージャーの湯浅が答えました。

湯浅 :
中国というか、中国と香港と台湾をまとめてみています。一時期はポートフォリオの10%くらいを占めていましたが、米中の関係やロシア・ウクライナの戦争があり現在は4%ほどまで引き下げています。中国と台湾の関係は慎重に見ていかなければならないと思っています。一方でゼロにしないのは、地政学的なリスクというのは「地政学的なチャンス」でもあるからです。今は特に半導体やテクノロジーに注目しているのですが、これまでにないロジスティクスや製造拠点を作らなければならず、台湾や中国という場所の中ではきちんと収益を出せる企業があり、そういった企業には投資をし続けています。ただ、投資先へお金を入れて、何か起きたときに皆様のお金を「すみません、取り戻せませんでした」とは言いたくないので、そこは考えてポートフォリオを組んでいます。

私も以前、個人的に中国株に投資したことがあるのですが、そんなことは全く考えていませんでした。もしものことも起こるかもしれないという慎重さ、投資に限らず人生のあらゆる場面で一見軽視しがちですが大切だな、と改めて感じました。

Q.儲かればその会社に投資するのか?

【ご質問】
「中国など外交的に武力による圧力を強めていますが、倫理的に問題があっても儲かればそういった国に投資するのか?」

この質問に対しては藤野が答えました。

藤野 :
外交的な問題や人権などは必ずしも個々の企業とは関係がない場合もあり、最終的な判断としては個々の企業次第になります。全体で見たときにはセーブしますが最終的には個々の企業の在り方で決めていきます。投資信託である以上、道徳的であってもパフォーマンスが悪ければ解約されるので、長期的にパフォーマンスを出すことが大事だと考えています。


利益を出していればなんでもいいわけではないがその基準はどこにあるのか?という非常に難しい問題です。特にひふみは日本や世界の成長企業に投資することで世の中にゆたかさの循環をつくりたいという志を持ったファンドです。だからこそ、この問題に対してはしっかり考えていかなければならないのではないかと考えさせられました。

運用メンバーは、お客様のあらゆる質問に対してそれぞれの視点で回答しました。時には冗談を交えながら、少しでもお客様の安心につながるように説明を尽くしました。当日、私は会場の後ろの席で聴いていましたが、あっという間に終わったなと感じる充実した内容でした。お客様も非常に熱心に聴いてくださっていました。こうやってお客様と直接対話できるイベントって素晴らしいですね!スピーカーを務めたメンバーもお客様の表情を見て非常に気合が入っている様子でした。私自身もお客様のお顔を見て仕事のモチベーションが高まり、とてもよい体験ができました。お客様の資産形成をサポートするため、1日も早くレオスの一員として成長していきたいです!

>>>Q&A全編は動画でごらんください。 各ファンドの運用報告を動画で公開しておりますのでごらんください。

>>>ひふみ投信・ひふみプラス 運用報告(27分)

>>>ひふみワールド・ひふみワールド+ 運用報告(24分)

>>>ひふみらいと・まるごとひふみ(15/50/100)運用報告(24分)


※当記事のコメント等は、掲載時点での当社の見解を示すものであり、市場動向や個別銘柄の将来の動きや結果を保証するものではありません。ならびに、当社が運用する投資信託への組み入れ等をお約束するものではなく、また、金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。