ファンドマネージャー・藤野が一番おすすめする投資 つみたてキャラバンレポートvol.46 @富山県
3月26日(日)、富山県下新川郡朝日町にて「つみたてキャラバン@富山」を開催しました。
つみたてキャラバン@富山のレポートは、ひふみラボ編集部の赤池(マーケティング部)です。半年間で47都道府県を巡ってきた「つみたてキャラバン」は富山でファイナルを迎えました。内容も会場も最終回スペシャルでお届けし、盛り上がった当日の様子をお伝えします!
【参加メンバー】
藤野 英人:代表取締役会長兼社長CIO
仲木 威雄:総合企画本部 チーフ・リスナー
佐藤 望未:営業部
渡邊 富士子:営業部
井波 彩:営業部
山本 健太:営業部
桜井 靖子:経営企画&広報・IR室
大谷翔平、藤井聡太だけじゃない!
つみたてキャラバンは、2022年10月から、全国47都道府県すべてを巡り投資の本質とつみたて投資の魅力をお伝えする!という一大プロジェクトでした。
ファイナルの地となったのは藤野の出身地でもある富山県です。会場となった朝日町の「Dahra Dacha(ダーラダチャ)」は、藤野が個人で所有する古民家です。会場運営では、朝日町をベースに起業家育成や地方創生に取り組む団体「みらいまちラボ」さんにもご協力いただきました。
当日は、桜流しの雨が降る寒い日でしたが、満席となりました。それも、約半数が富山県以外からの参加です。席も前から順に埋まり、参加者の皆さんの熱意が伝わってきました。
プログラムの最初は藤野と仲木が「投資の本質とつみたて投資の魅力」と題したセッションでした。レオスが目指す「ファイナンシャル・インクルージョン」とは何か、投資が社会にもたらす恩恵はどんなものかをお伝えしました。
セミナー当日はちょうどWBCで日本が優勝を果たし、大谷翔平選手の話題で世の中が持ち切りのタイミングだったこともあり、若い世代の活躍に話がうつります。
「野球界の大谷選手や将棋界の藤井聡太六冠など、若い世代の活躍が華々しいです。同じことが日本企業にも起きています。実力のある若い世代の起業家が本当にたくさん出てきています!」
と、予定していた時間を超過して最近の若い起業家について語る藤野もまた、一人のファンドマネージャー、起業家としてこれからの日本にワクワクがとまらない様子でした。
「オール富山」で地方創生
つづいてのプログラムは、富山県の企業・株式会社MINAMOTO GROUP(ミナモトグループ)の代表取締役社長、源和之さんをゲストに招いた鼎談です。
MINAMOTO GROUPさんは富山を代表する駅弁「ますのすし」を販売する老舗で、この日は参加者の皆さんにも試食いただきました。
セッションでは、藤野が朝日町と関わることになったきっかけについてもお話しました。現在は「みらいまちラボ」の合同代表であり、朝日町で古民家のリノベーションをしているという坂東秀昭さんから、Facebookで「ぜひ朝日町に来てください!」とメッセージをもらったことをきっかけに朝日町に行ってみると、古民家を紹介されたとのことです。藤野いわく「ストーカーのごとく(笑)」熱い想いを何度も伝えてくる坂東さんの熱に共感し、以前から藤野自身も地方の活性化に自らも深く関わりたいと思っていたこともあり、古民家を購入することにしたそうです。朝日町には坂東さんのように心から地元を盛り上げたいとコミットしている人が多いとのことで、源さんもその一人です。
藤野と仲木が終了後「本当に源さんの話が面白くて、引き込まれたよね!」と話すほど、源さんのお話は「ますのすし」や会社、富山への愛情がリアルにこちらに伝わってきました。
鼎談の最後に、ファシリテーションを務める仲木から源さんにこれからの目標を尋ねました。
MINAMOTO GROUPさんでは、お米を炊く窯から魚をおろす刃物まで、できる限り富山県内の会社のものを使用しているそうです。
源さんは、「会社を大きくすることも大切ですが、大きくなりすぎると、富山のモノのみを活用した経営が難しくなります。今後もできるだけ富山のモノを使いたいと考えています。上を見るのも大事だと思いますが、富山の発展にますのすしを活用してもらいながら、地元と一緒に頑張っていきたいと考えています」と、これからも「オール富山」で歩んでいくことを力強く宣言され、大きな拍手とともに鼎談を終えました。
「投資ってたのしいですか?」
最後は、2グループにわかれて車座となり、座談会形式で自由にご質問いただける時間を設けました。
それぞれのグループには、藤野・赤池、仲木・源さんがペアとなり入り、時間いっぱいまで多くの質問をいただきました。
私がいたグループでは、中学1年生の女の子から藤野に「投資ってたのしいですか?」という直球質問が飛び出しました。
この質問に藤野は「楽しいです!」と即答。そして、「一番おすすめの投資」についてお話しました。
「おすすめの投資がどんな投資かというと、『自己投資』です。例えば、頭がよくなるとか、きれいになるとか、体を鍛えるというのも自己投資です。
働くと、税金をとられるんですよ。稼げば稼ぐほど、税金は多くなる。株で儲けてもそう。100万円儲けたら、税金で20万円とられるんです。でも、TOEICで300点増えたら……?点数が減ることは無いですよね。そのためには努力が必要なんだけど、努力が報われると自分が成長できるんです。
一番大切なのは自己投資で、次が教育投資、その次が設備投資、起業したりするのもそうですね。その次が株式投資や寄付。これらは全部投資です。投資っていうのは、株を買うことだけでないんです。」
まだ自分で株式投資をしていない中学生だからこそ飛び出したであろう本質的な質問に、私たちがハッとさせられ、回答には大人の方が「なるほど」という顔で頷いていました。
みんなで作った大きな「流れ」
鼎談では、源さんの話に聞き入って盛り上がってしまい、ファシリテーターの役割を忘れてしまった瞬間もありました。
戦後の混乱の中で食材確保ために地元の方々と支えあってきたこと、ステークホルダーと地域への想い、これからの展望など源さんの人柄が滲みでる内容でした。参加者の方からも、「想像以上に楽しい時間だった。」「多くの刺激を受けた。」と連絡をもらい、皆様の心に灯をともすことができていたならば幸いです。
第3部のグループワークでは、街づくり、お金の運用、自己投資、教育、食文化など様々な角度からの質問がでて、あっという間の2時間半。帰りの新幹線は宇奈月BEER!
あいにくの天候でしたが、たくさんの方にご参加いただき心から感謝申し上げます。また県外からのご参加者も多く、当社への期待の大きさを改めて認識しました。
皆様のご案内や車の誘導を行う際に、「寒い中ご苦労様です」とたくさんお声がけをいただき、富山の皆さんは温かいなと感動しました。
初めて訪れた朝日町は水がゆたかなところでした。会場となった古民家の周りには用水路が巡っていて、こんこんと流れる水量とその透明感は魅力的で、しばらく見入っていました。
レオスには古代ギリシャ語の「流れ」という意味がありますが、今回のイベントには富山の方はもちろん、関東や北海道など各地から参加されていて、いろいろな方が集って、大きな流れになっていくことを感じられました。47都道府県をまわったフィナーレらしい会となりました。
2019年3月に「ありがとうキャラバン」で訪問して以来の、富山県朝日町でした。当時は古民家「ダーラダチャ」は片付け途中で寒々しい雰囲気でしたが、今回はみらいまちラボの皆さんと藤野がきれいに整えて、たくさんのお客様をお迎えできて、いきいきと蘇っていたように感じました。
後半のグループトークでは、新中学生、高校生といった若い方から大人の方まで、色々なバックグラウンドの方が次々と質問してくださり、そのやりとりを聞いて私自身も自分の人生を深く考える機会となりました。富山の皆さん、温かく迎えてくださりありがとうございました。
(レポート:マーケティング部 赤池)
※当記事のコメントは、個人の見解です。当社が運用する投資信託や金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。