もっと知る・もっと学ぶ ひふみラボ

タグで記事を検索

ひふみの社会科見学「株式会社アシックス スポーツ工学研究所」開催レポート

■ひふみの社会科見学とは
当社の直販口座で投資信託「ひふみ」シリーズの残高をお持ちの個人投資家の方が、レオス・キャピタルワークスのメンバーと一緒に、実際に投資先の企業へ訪問し、現場の空気や働く人、商品、サービスなどに触れることで、投資や経済、投資先企業を身近に感じていただく見学会です。

スポーツ工学研究所の建物外観
スポーツ工学研究所の建物外観

スポーツ工学研究所とは
アシックススポーツ工学研究所は、「Human-centric science」にこだわり、人間の運動動作に着目・分析し、独自に開発した素材や構造設計技術を用いることによって、スポーツを通じた人々の可能性を最大限に引き出すイノベーティブな技術、製品の研究に取り組んでいます。

(株式会社アシックス 公式サイトより引用
https://corp.asics.com/jp/focus/innovation/iss

アシックスの担当は、国内株式戦略部のシニア・ファンドマネージャー内藤誠です!
これまでも、内藤はアシックスの取材を重ねてきました。
イベント当日は「とても魅力的な企業なので、私たちのお客様にもアシックスさんを好きになってもらいたい」と笑顔で語っていました。

スポーツ工学研究所の中へ

小雨の降るお天気でしたが、私たちは参加される皆さんの期待をヒシヒシと感じながら、一緒にスポーツ工学研究所に向かいました。到着すると、正面玄関でアシックスの社員の皆さんが待っていてくださいました。
正面玄関には、寄贈を受けた旧国立競技場の陸上トラックのスタート地点と観客席が展示されています。座席番号A-1からA-5、最初の座席ですね。
正面玄関には、寄贈を受けた旧国立競技場の陸上トラックのスタート地点と観客席が展示されています。座席番号A-1からA-5、最初の座席ですね。
荘厳な雰囲気の玄関ホールを通って研究所内へ進みます
荘厳な雰囲気の玄関ホールを通って研究所内へ進みます

教えて竹村所長!内藤と一緒にアシックスについて知ろう

お客様も、アシックスの皆様も、もちろん私たちも、最初は少し緊張気味です。
まずはリラックスしてイベントを開始するために、お客様にはスポーツにまつわる簡単なクイズに参加していただき、チームに分かれて着席していただきました。クイズと席の移動で体がほぐれ、笑顔が出てきたところで本題へ。

株式会社アシックス、スポーツ工学研究所長 兼Cプロジェクト部長の竹村周平さんにご登壇いただき、内藤と対話しながら、アシックスとスポーツ工学研究所への理解を深めました。

スポーツ工学研究所長 兼Cプロジェクト部長の竹村周平さん
スポーツ工学研究所長 兼Cプロジェクト部長の竹村周平さん
国内株式戦略部 シニア・ファンドマネージャー内藤誠
国内株式戦略部 シニア・ファンドマネージャー内藤誠

竹村所長は、2001年にアシックスに入社しフットウエア統括部にてサッカーシューズ、2004年からはランニングシューズの開発と、一貫してシューズ開発のキャリアを積み、2020年1月より「Cプロジェクト」のリーダーとしてトップアスリート向けのシューズ開発に携わった方です。2025年1月にスポーツ工学研究所長に就任されました。

「Cプロジェクト」とは
Cプロジェクトは、「速く走ること」を徹底的に追求するために結成されたチームです。創業者の鬼塚喜八郎氏の言葉である「まず頂上を攻めよ」の「頂上(Chojo)」から名付けられました。アスリートのパフォーマンス最大化を目指し、既成概念にとらわれることなく、スピード感をもって、アスリートと連動したプロダクトの開発とサポートを行っています。

(株式会社アシックス 公式サイトより引用
https://corp.asics.com/jp/focus/athlete-support

社名の由来や創業者の考え、最近の好調な業績などのトピックスについてご紹介がありました。また、アシックスの経営理念やそれに基づいて行われている製品開発における考え方などをお話しいただきました。
Cプロジェクトは2018年以降の箱根駅伝におけるシェア低下などを背景に、トップアスリートが勝てるシューズの開発を目指して、2019年11月に当時の廣田社長(現会長)の直轄組織として立ち上げられたそうです。開発現場の苦悩やそれをどうやって乗り越えていったのか、竹村所長から直接お話いただくプロジェクトマネジメントの過程はお客様にとって参考となるようなお話でした。
また、内藤が竹村所長に対して、アナリストとして取材するように質問を投げかける様子からは、アナリストの取材の様子を疑似体験していただくこともできたと思います。

この場面について、お客様からの感想を一部ご紹介します。(読みやすいよう一部文言を修正しております。)

  • Cプロジェクトにまつわる竹村所長のお話が印象的でした。
  • 新たなプロジェクトを進めるにあたり、チームビルディングにおいて小さな成功体験を積み重ねることの意義深さを知ることができました。
  • 竹村所長からCプロジェクトについて直接お話を伺い、例えば、頂上から攻める戦略、シューズの開発時に意見が分かれた際に真ん中を取らずにSKYとEDGEに分けたエピソードを聞くことができた。
  • アシックスの経営と製品開発の方針が明確であることがわかった

施設の中を見学

対談の後は、いよいよグループに分かれて施設内を見学しました。
施設をご案内いただいたのは、スポーツ工学研究所で働く社員の皆さんです。スポーツ工学研究所で行なっている製品の開発過程や方法等の説明を受けながら、施設内を見学しました。

アシックスでの製品開発は、アスリートの体の動きを計測・分析することから始めます。
アシックスでの製品開発は、アスリートの体の動きを計測・分析することから始めます。
モーションキャプチャーのデモ画面を見せていただきました。
モーションキャプチャーのデモ画面を見せていただきました。
従来の設計、試作、修正、という手順を大幅に削減することができるシステムを利用している最先端の設計現場を見ながら、お話を聞いています。気になったことはその場で質問して教えていただきました。
従来の設計、試作、修正、という手順を大幅に削減することができるシステムを利用している最先端の設計現場を見ながら、お話を聞いています。気になったことはその場で質問して教えていただきました。
ここで設計されて世の中に生みだされた製品を実際に手に取ってみました。
ここで設計されて世の中に生みだされた製品を実際に手に取ってみました。
材料の分析をする機械がいくつもあります。シューズに使用される新しい材料や製造ラインで生産して市場に出回る製品の品質をチェックすることができます。
材料の分析をする機械がいくつもあります。シューズに使用される新しい材料や製造ラインで生産して市場に出回る製品の品質をチェックすることができます。
大きな体育館の脇を通過しました。体育館の床にもセンサーを仕込むことができて、アスリートの体の動きを計測できます。
大きな体育館の脇を通過しました。体育館の床にもセンサーを仕込むことができて、アスリートの体の動きを計測できます。
シューズ材料を開発する部門では、CO2の排出量を削減しつつもアスリートのパフォーマンスを最大化することを目指して、高機能材や自然由来の素材を活用した材料の開発をしています。
シューズ材料を開発する部門では、CO2の排出量を削減しつつもアスリートのパフォーマンスを最大化することを目指して、高機能材や自然由来の素材を活用した材料の開発をしています。
ミッドソールと呼ぶクッションフォーム材を触って確かめました。
ミッドソールと呼ぶクッションフォーム材を触って確かめました。
「これがCプロジェクトで生み出したトップアスリート向けランニングシューズのソールです」と竹村所長自ら説明してくださいました。
「これがCプロジェクトで生み出したトップアスリート向けランニングシューズのソールです」と竹村所長自ら説明してくださいました。

聞きたいことがまだたくさん

約1時間の充実した見学を終えて、最後に質疑応答の時間です。
冒頭の竹村所長からのお話や、見学中に社員の方から聞いたこと、見学したからこそ気が付いたこと等、お客様から多くの質問がありました。

お客様からの質問に、竹村所長とアシックスの皆さんから真摯にご回答いただきました。
お客様からの質問に、竹村所長とアシックスの皆さんから真摯にご回答いただきました。

アシックスのIR担当の方から「個人投資家の方からこんなに熱心に質問をいただけたのは、いい意味で予想外でした!」と後で感想をいただけたくらい、質疑応答は盛り上がりました。

幸い雨が止み、スポーツ工学研究所の建物をバックにお客様とアシックスの皆さん、レオスメンバーで記念撮影をしました。

お客様とアシックスの皆さんの笑顔が集まり、シニア・ファンドマネージャー内藤も笑顔です
お客様とアシックスの皆さんの笑顔が集まり、シニア・ファンドマネージャー内藤も笑顔です

最後に、参加された方の感想を一部ご紹介します。(読みやすいよう一部文言を修正しております。)

  • シューズを作る過程での様々な研究、努力、愛情を感じる事が出来て良かったです。
  • メインターゲットの要望を丁寧に聞き取り、具現化していく過程に感銘を受けました。
  • 施設見学が初めてだったので工程やお話がとても興味深かったです。
  • 普段見ることのできない内部を拝見でき、とてもおもしろかったです。
  • プロジェクトの成功のさせ方や戦略など大変勉強になりました。アシックスさんは元々好印象の会社でしたが、さらに好きになりました。ありがとうございました。
  • 全く分野は違いますが研究職に従事しているので、スポーツ工学研究所さまでの日々の研究・開発のお話が興味深かったです。
  • 普段何気なく使っているシューズやウェアの奥深さをあらためて感じ、勉強になりました。
  • 貴重な研究施設を見学できて大変良かったです。また企画していただきたいです。

*****

今回は株式会社アシックスの皆様のご協力の元、神戸のスポーツ工学研究所で「ひふみの社会科見学」を開催することができました。2020年以降、コロナ禍でお客様を投資先企業に実際にお連れするのが難しい時期が続きましたので、私たちも心待ちにしていました。
お越しいただいたお客様、申し込んでくださったのに抽選で残念ながら参加できなかったお客様、楽しみにお待ちくださったすべてのお客様に、改めてお礼を申し上げます。
アシックスの皆様にも、「ひふみの社会科見学」の企画趣旨をご理解いただき、全面的にご協力を賜わりまして誠にありがとうございました。

お客様がひふみに預けてくださった大切なお金が、どんな投資先に届いて、その会社の事業がどのように社会に貢献し、企業が生んだ利益がお客様と社会にどのように還元されているのかを実感していただく機会として、今後も私たちは「ひふみの社会科見学」を実施してまいります。

*****

「ひふみの社会科見学」の予定は、順次セミナー・イベントページに公開してまいります。また、メールマガジン等でも開催予定をご連絡しますので、どうぞお楽しみに!

お申し込みにはひふみの直販口座でひふみシリーズを保有していることが条件となります。事前に口座開設をされますと、「ひふみの社会科見学」へのお申し込みがスムーズです。

*****

「ひふみの社会科見学」の終了後、竹村所長にはYouTubeチャンネル「お金のまなびば!」の撮影にもご協力をいただきました。
順次動画の公開もお楽しみに!

【いいじゃんニッポン!#1】アナリストが読み解く、アシックス復活の起点


※当記事内の肩書はイベント開催当時のものです。
※当記事のお客様のコメントは、事実に基づく特定のお客様ご個人のご感想、ご見解ではありますが、当該お客様もしくは当社が市場動向、当社運用ファンドおよび当社ファンドに組み入れられる個別銘柄の将来の結果ならびに当社の今後の業務等について保証もしくはお約束するものではありません。ならびに、特定の個別銘柄の当社運用ファンドへの組み入れ等をお約束するものではなく、また、当社運用ファンドを含む金融商品等の売却・購入等の行為の勧誘もしくは推奨を目的とするものではありません。