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【ひふみが図解でカンタン解説】テレビ業界の"復活"は本物? 株価上昇の裏にある動きとは【ひふみの放課後トーク】

「最近、テレビ見なくなったな…」そんな人も多いのでは?でも実は、テレビ業界の株価がここ2~3年で上がってきているんです。なぜ今、テレビ局が注目されているのか?
ひふみのファンドマネージャー・内藤の話をもとに、テレビ業界のビジネスモデルと成長のカギをわかりやすく解説します。
(この記事は2024年9月3日に公開した動画の再編集です。記事内のデータは動画公開当時を基準としています)

テレビ局は「放送」だけで食べていない?

テレビ局というと、CMなどの「広告収入」で稼いでいるイメージがありますよね。
ところが最近は、「本業」だけでは厳しくなってきていて、各社が新たな収益源を確保しようと動いています。

アニメに強みを持つテレビ東京、不動産からの収益が大きいTBSやフジテレビ、ジブリを買収した日本テレビ、サイバーエージェントと組みABEMAに注力するテレビ朝日など、テレビ局ごとに“もうけ方”が多様化しています。

株価が上がったのはなぜ?

テレビ局の株価は、ここ2~3年でじわじわと上昇しています。
その背景には、「東証改革」という全体の流れがあります。

キーワードは「資本効率の改善」

  • 外国人株主への配当解禁
  • 自社株買いの実施
  • 政策保有株の見直し

特に注目されたのは、日本テレビやテレビ朝日が外国人株主にも配当を出すように定款を変更したこと。これにより、株主還元への期待が高まり、株価上昇につながりました。

投資家が注目する3つのポイント

ただ、株価が上がっているとはいえ、業績はまだ道半ば。
だからこそ、投資家たちは以下のポイントに注目しています。

1. 資本効率をもっと高められるか?
 → 自社株買いや増配による株主還元
2. 不要な資産(政策保有株など)を売れるか?
 → 企業同士で持ち合っていた株を手放して資金を有効活用
3. 成長に向けた投資ができるか?
 → キャッシュを新しいコンテンツや戦略に使えるかどうか

「テレビ各社を取材して感じるのは、マネジメント層が私たちの意見にも真摯に向き合い、“変わろう”としている姿勢です。
特に日本テレビでは、社内の活気や現場の前向きな雰囲気が伝わってきます。
またテレビ東京は、アニメと経済コンテンツに特化し、日経新聞との連携を活かすユニークなポジション。
こうした動きが加速すれば、テレビ業界はもう一度輝きを取り戻せるかもしれません」


>>>動画ではさらに深く解説中

  • 株主還元に向けた最新の取り組み
  • 放送法と投資の難しさ
  • テレビ局はどう生まれ変わるのか?

解説者:レオス・キャピタルワークス 国内株式戦略部長 内藤誠
同志社大学、東北大学大学院理学研究科数学専攻修了後、三井住友信託銀行に入行。 2018年、三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社へ出向。定量分析やクオンツファンドの開発・運用に従事。東京都立大学大学院経営学研究科に在籍し、数理ファイナンスや実証ファイナンス、機械学習分野での研究活動に従事。2022年1月にレオス・キャピタルワークス入社。

>>>インタビューはこちら


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※当記事のコメント等は、掲載時点での個人の見解を示すものであり、市場動向や個別銘柄の将来の動きや結果を保証するものではありません。ならびに、当社が運用する投資信託への組み入れ等をお約束するものではなく、また、金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。


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