もっと知る・もっと学ぶ ひふみラボ

タグで記事を検索

ビリギャルと一緒に考える「ゆたかさへのプラチナチケット」【ひふみフォーラム2020開催レポート vol.5】

5月24日にオンライン開催(YouTube Live)した「ひふみフォーラム2020」。

第二部は小林さやかさんをお迎えして、「ビリギャルと考える新時代の学び ―ゆたかさへのプラチナチケット―」をテーマに、教育とゆたかさについて実体験を交えてお話しいただきました。

アナリスト栗岡大介が聞き手に、進行役は白水美樹が務めました

前回のレポートはこちら↓
ビリギャルと考える新時代の学び ワクワクさせてくれる大人との出会い 【ひふみフォーラム2020開催レポート vol.4】

後編は、「教育における“次のゆたかさ”とは何か?」、そして講演のサブタイトルにもある「プラチナチケット」について、さらにトークが盛り上がりました。

マーケティング・広報部の桜井がレポートします。

小学5年生の息子と一緒に聞きました。私自身、育児は、自らを育てる“育自”、でもあるなあと思うことが多々あります。小林さんのお話をお聞きしながら、自分の子育てについてもあらためて想いをはせることになり、貴重な時間でした。(桜井

ビリギャルを科学したい

白水:
今後、留学される予定とも伺いましたが、何を学ぶために留学されるのか、ぜひお聞かせいただきたいです。

小林さん:
私、アメリカに留学する気、満々なんです。アメリカの大学院で本格的に教育を学び、教育のスペシャリストになりたくて。今年の2月に決めたばかりで、英語をもっともっと頑張らなくちゃいけないんですけど。昔の私がなぜ、できたのか、ビリギャルを科学したいんです。
ただビリギャルのモデルですって講演するだけではなく、もっと一歩進んで、ビリギャルは奇跡ではなくて、一人ひとり、すべての人に通じる話なんだよ、と経験だけではなく、科学的にもちゃんと伝えたくて、学びのスペシャリストを目指しているんです。

栗岡:
偏差値が上がったのがビリギャルではなくて、学びの楽しさに出会い、ワクワクしたというところが、本当に伝えたいことなんですよね。学ぶことをわくわくできるような方程式を、さやかさんが見つけるのでしょうね。応援しています!

小林さん:
留学の目的として、日本の教育を外から見てみたいという気持ちもあります。日本の教育の良さ、変えていけることを、見つけてパワーアップして帰ってきたいです。

坪田先生がくれた「プラチナチケット」

白水:
最後に、今日の鼎談のテーマにもなっている”プラチナチケット“について、さやかさんからご紹介いただきたいと思います。

小林さん:
講演の時にはいつも、私はこの話を皆さんにしています。

私には2歳下の弟がいるんです。彼は、完全に父の支配下にいました。父は母のお腹の中の子が男の子だと分かった瞬間に、弟を“プロ野球選手にしよう”と生まれる前に誓ってしまったんです。父におびえながら野球をやっていた弟は高校生の時に、プツンと糸が切れてしまい、野球も高校も止めてしまったんですね。

それで、深夜のファミレスに坪田先生が弟を呼び出して、話してくれたのがプラチナチケットの話でした。「目の前に神様が現れて何でも願いを叶えてくれるとしたら、プラチナチケットになんて書く?」と聞かれて。弟は「何も浮かばない」って。何も書けずに、2時間、泣いていました。

「私だったらいくらでも思い浮かぶのに!」って、すごく不思議でした。でも、気づいたんです。弟は父に否定されまくって、成功体験もなかなか生ませてもらえなくて、自己肯定感が皆無になっちゃったんだ、って。だからビジョンを描く力も無くなっていた。

その時、私は胸がギューってなったのを、今でも覚えているんです。

坪田先生は、「何年かかってもいい。だけど、必ず、自分で自分の書きたいことを見つけるんだよ」と言ってくれました。

いま、30代で2児の父になった弟に、書きたいことを聞いたら「親父を超える経営者になりたい」って言っていました。弟にも自己肯定感が無事、復活したんですね。

私が何を言いたいかって言うと、自己肯定感が本当に大切だということ。

それが無いと、ワクワクを見つけようとすら思えないですよね。生まれた時はみんなが持っている自己肯定感を周りの大人が守って、伸ばしてあげてほしいと思います。

白水:
いま、コメント欄でも「自己肯定感って働く場所でも大事ですよね」とありました。子どもと大人との関係にかかわらず、すべての関係性において重要なんですね。

小林さん:
本当に大事! おじさんだって認められたいですよ。

あなたなら「プラチナチケット」に何を書く?

白水:
さあ、この「プラチナチケット」、お二人にも書いてもらいましょう。

小林さん:
ポイントは紙に書いておくことなんです。それで、お部屋のどこかに貼っておくといいと思う!

栗岡:
はい、僕は、”永遠の出会い“です。
人生は有限ですが、多様な世界、社会で、永遠に出会い続けたい!

小林さん:
私は「アメリカで教育心理や認知科学を学び、学びのスペシャリストになって、日本に戻ってくる」です! 5年以内!5年以内に帰ってきて、学校教育の先生や子どもたちを支えることがしたいですね。

ライブ終了後、視聴されている皆さまのプラチナチケットも募集しましたところ、110名ものご応募をいただきました。この記事の最後にご紹介します!

小学5年生の感想に納得

45分間の鼎談、あっという間でした。小林さやかさん、ありがとうございました!

隣で聞いていた我が家の息子は、小林さんの言葉に、うんうん!と何度も嬉しそうに首を振っていました。後で、感想も聞いてみました。「なるほど」と納得させられることも多くありましたので、こちらにも載せさせていただきます。

《小5男児の感想》

  • 嫌いなことを、「やれやれ!」って言われ続けたら、もっと嫌いになるだけだよ!(主に勉強のこと)
  • ワクワクすることを見つけたい、そうしたら調べたいって思うから。
  • ビリギャルの先生に言われたみたいに、「イケメンに会えるかな」とか、楽しそうなこととか、行きたい気持ちがあれば、頑張れる。
  • 何だろう?と思ったことを、お母さんに聞いて、「お母さんもわからない、何だろうね、調べてみて教えて?」と言われると、ワクワクして調べたくなる。
  • 学校とかで他の人の意見を聞きたい。
  • 「鬼滅の刃」みたいに、登場人物が沢山いると楽しい。一人の意見じゃ飽きちゃうし。
  • 他の人の考え方を聞いて、いいな、と思って、自分に取り入れて、自分のオリジナルの意見をもっと強くするといいなと思う。

参加者の皆様からも、数多くの感想のコメントをいただきました。一部ですが、ご紹介します。

  • 小林さやかさんのことはまったく知らなかったので、お話を聴くことができてすごい収穫を得たと感じました。わたし自身、高校生の頃は勉強する意味が感じられずになんとなく就職したあと猛烈に勉強したくなって、5年後に大学に進学しました。その時の痺れるような興奮は今もありありと思い出すことができるほどなので、希望すれば自分のタイミングで集中して勉強できるような自由な社会になるといいなと感じています。さやかさんと弟さんのご経験を伺ってあらためてそんなことを思いました。(北海道・50代)

  • 小林さんの話から、子育てのヒントをもらった。ネット配信なので、子供と一緒にいながら聞けて良かった。(愛知県・30代)

大人も子どもも! それぞれの「プラチナチケット」

そして最後に、皆様からお寄せいただいたプラチナチケットをいくつかご紹介させていただきたいと思います。

  • 共感する仲間との出会い、そしてその仲間を支えるスーパー裏方ワーカーになる。(ぴろんさん・20代)
  • インドネシアと日本の間で教育関係のお仕事を通じて活躍すること。(ぶんがさん・40代)
  • ピラティスを勉強して私とみんなをステキな身体にしたい。(ヒナママさん・40代)
  • 10代から世界を見て回りたい。たくさんの価値観を知りたいです。そして日本に帰り子供達に世界の広さを発信して行きたい。(れいきちさん・50代)
  • 飛行機の仕事をしていますが、飛行機が好きです。世界中の飛行機野郎と話しに世界中を旅したいです。(gonさん・60代)
  • 障害者の方のリハビリをしています。相手の長所、得意なところを見つけて、伸ばしてあげられるコーチングができるようになり、一緒に喜べるようになりたい。(さんちゃん・50代)
  • システムエンジニアになって、自分を含め世界中の子どもたちの学習環境をいいものにしたい。みんなが平等な授業を受けられるようにしたい。(悠人さん・~10代)
  • 子ども、大人、年齢も関係なく集まれる場を作る!保育園やシニアデイサービス、学生、障害者がごちゃ混ぜて楽しく遊んで働くところ。自然があって、農園もあって、カフェやカラオケや、スナックもあるみんなのコミュニティスペースを作る。(ナイアガラさん・40代)

色とりどりの夢や想いがあふれるプラチナチケット、いかがでしたでしょうか?

自分の想いや希望、気持ちを字に書き記す、素敵な習慣だと思いました。プラチナチケット、一度きりではなく、節目や思い出した時に、何度でも書きたいですね。

コロナ禍で休校になった3ヶ月間、我が家でも毎日続くご飯作りや、勉強を見ながらの在宅勤務、など、いろいろ大変なこともありました。子どもから「なんでだろう?」「これって何?」をたくさん聞かれて、一緒に調べたり、考えたりする日々でした。

こんなに我が子とともに過ごせた期間。私が子育てを終える頃に振り返れば、かけがえのないひと時だったのだと、愛おしく思い出す日々になるのでしょう。そんな想いに気づかせてもらった鼎談でした。(レポーター:マーケティング・広報部 桜井)

※当記事のコメントは、個人の見解です。当社が運用する投資信託や金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。

※小林さやかさんサイン入りの書籍プレゼントは、6月末に当選者10名の皆様に発送させていただきました。