【イベントレポート】やってみたい!を広げてみよう~ペットボトルのお茶から考える進路~vol.2
都立東高校1年生の生徒さんと、「ペットボトルのお茶」から社会のつながりや進路について考えるために行なったワークショップ。1時間目はペットボトルのお茶に関わるたくさんの「〇〇する人」を考えていきました。2時間目はさらに、生徒さん自身の仕事に対する興味やその理由を深堀りしていきます!
前編のレポートはこちら
後編も引き続き、ディスクロージャー部・森山がレポートします!
ワークショップ中は6クラス全てを見て回りましたが、どのクラスでも多くのアイディアが出ていて、かなり活気あるワークショップでした!
やってみたい仕事はどれ?
2時間目は、前の時間でグループごとに作った「お仕事シート」をクラス全体で共有します。生徒さんには教室の中を自由に歩きながら、他のグループのお仕事シートを見て、自分が「これはやってみたい」「おもしろいかも」と感じた「○○する人」を、ワークシートにピックアップしてもらいました。
ワークシートに記入しながら、「なんでこれが出てきたの?」とクラスメイトとワイワイ話しながら発想を共有していきます。
自分たちのグループでは思い浮かばなかった仕事や、同じ仕事でも結びつき方の違いを知ると、さらに「こんなのもあったね」と、新たな「〇〇する人」が生まれたりもしていました。
ここからは個人ワークにうつります。
ワークシートに書き込んだ、自分がやってみたい「〇〇する人」について、なぜ魅力を感じたのか、それぞれ理由を考えていきます。すると、ぼんやりとやりたい仕事の共通点が見え、「自分はこんなことに興味があるのか」という気づきがあったようです。
最後に、やってみたいことをやるにはどんなことを学べばいいのかをグループで意見交換しました。何を学べばいいか、それを学ぶには何学部があるのか、夏休み明けの進路選択に向け、やりたいことを学問に結び付けてイメージしてもらいました。
世の中はグラデーション、やりたいことをやろう
今回のワークショップを通じて私たちが伝えたかったことは、
1. 世の中は誰かの仕事が相互に関わり合って成り立っている
2. 何を選んでもいいし、やりたい理由はそれぞれ。そこに正解はない
ということです。
私たちのもとへモノやサービスが届くまで、ひとつの仕事だけで生まれるのではなく、様々な人が関わり合って成り立っています。そして、そのどの過程も大切で、そこに優劣はありません。また、進路を選択するときに、損得や、周囲からどう思われるかではなく、自分が何をしたいのか、どうしてやりたいのか、ということにフォーカスすれば、もっと進路について考えるのが楽しくなり、それが主体的な学びや楽しく働くことにつながるのでは、という思いがありました。
私たちは進路指導の専門家ではありませんが、投資家として多くの企業を調査しています。その過程では、その会社の業績だけでなく、そこで働く人を見ています。会社は「人」でできていて、それぞれの人が情熱を持って仕事をしている会社を応援するのがひふみでもあります。
東高校の生徒さんにも、情熱をそそげる「やってみたい」を見つけて、前向きに進路を考え、将来は生き生きした顔で働く大人になってほしいと思います。
いただいた生徒さんの感想から、私たちの想いが届いたことがわかり、うれしい気持ちになりました。
- お茶一本でこんなにも多くの人が関わっていて、「こんな仕事もあったんだ!」という発見があり、固苦しいと思っていた進路の話を楽しくきくことができました。
- 今までと見方が変わりました。これからは、自分の目線だけでなく、逆の視点で見たりしようと思いました。
- 人生は自分で選択でき、自分しだいで何にでもなれると思った
- 進路を考えるとき、できるできないだけでなく、やりたいやりたくない、興味があることなど色んな基準で考えられることを知れて良かったです。
- 自分が気になることから、どんどんつなげていけば本当に自分がやりたいことを見つけられるんだと思いました。
- 自分がなりたいと今思ってる職業の他にも、たくさん職業があるんだという事を改めて知れた。 今なりたいと思っているものにもしなれなくても、終わりじゃないんだと思えた。
ご紹介したのは一部ですが、すべてをご紹介したいくらい、たくさんの前向きなご意見をいただき、すでに社会に出ている私たちも勇気をもらいました。
この日考えたのは、「ペットボトルのお茶」という限定されたテーマでしたが、それでもたくさんの仕事や関わり、そこからやってみたいことを考えることができました。進路を考えるときにも、この視点を持って自分の好きなものや興味のあることを考察してみると新たな発見があるかもしれません。それはきっと「やりたいこと」やそれにつながる仕事を見つけるヒントになります。
都立東高校の皆様、ありがとうございました!
※当記事は、当社が運用する投資信託や金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。