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未来が楽しみになる!子どもと一緒に考えるお金のこと

第一子がまもなく1歳の誕生日を迎えるダイレクト営業部の井波が、子どものお金の教育について考え始めた体験談です。この先子どもが成長したら、お金のことをいつ、どのように教えてあげたらいいの…?と新米ママが悩みながらも気付いたことを共有することで、同じような境遇のママさん・パパさんたちが、子どもと一緒にお金について学ぶお手伝いができることを目指します。

この記事のポイント

  • 教育費の次は「お金の教育」に悩む
  • 「お金」について、素人の自分では上手に教えてあげられない?
  • 先輩ママ・パパに聞いてみた
  • 生活の中でできること

<プロフィール>
井波 彩(いなみ あや)
東京都世田谷区出身。
大学卒業後、2013年からメガバンクで勤務した後、レオスやひふみの理念に共感し、2018年レオスへ転職。レオスでは投信計理を経験した後、営業本部に異動し、現在はダイレクト営業部にてひふみシリーズの直接販売のお客様に向けたコンテンツ作りや、イベント運営を担当。趣味はテニスと読書。母になってから一番お世話になっているスマホアプリは「みてね」。

教育費の次は「お金の教育」に悩む

皆様こんにちは。ダイレクト営業部の井波です。
6月に公開した「未来が楽しみになる!子どもの教育費のつみたて」を読んでくださった方はありがとうございました!新米ママが、戸惑いながらも子どもの教育費のためのつみたてを始めるエピソードを紹介しています。実際に体験して気付いた口座開設時の手続きのポイントもご紹介していますので、あわせて読んでくださると嬉しいです。

今回は、レオスの新米ママ社員である私が、子どもの「お金の教育」について考え始めたエピソードをお話しします。


私は2020年11月に第一子の男の子を出産し、2021年5月から職場復帰しました。復帰から約半年が経ち、保育園や家族、チームのメンバーからのサポートを頂きながら少しずつ調子を取り戻してきました。

私が子どものお金の教育について考え始めたのは、今年の7月に開催したひふみの未成年口座「くるみ口座」についてお話ししたセミナーで、お客様からいただいたあるご質問がきっかけでした。

小学生・中学生向けのお金のセミナーの開催の計画などはありますか?
くるみ口座保有者限定のセミナーが企画される可能性があるのでしたら、口座開設したいと思っています。

現時点ではお子様向けのセミナーを開催する予定はないのですが、このご質問を受け取ったことで、小学生・中学生のお子さんを育てているママさんの中には、「子どもへのお金の教育」に役に立つ教材となるようなコンテンツを探している方がいることに気が付きました。同時に、私自身もモヤモヤとした思いを抱えるようになりました。

私自身は、自分の子どもにお金や投資、社会のことをどうやって学んでほしいだろうか?
私以外の他の人たちは家庭でどうやってお金のことを伝えているんだろう?

そこで7月下旬に開催したセミナーでは、「子どもと考えるお金のこと」と題し、子どもを持つレオスの先輩ママ・パパと、子どものお金の教育をテーマに座談会を開催することにしました。
お金や投資、社会のことに少しずつ興味が湧いてくる小学生、中学生の子を持つ先輩ママ・パパは、実際に自分の家庭でどのようにして子どもにお金の話をしているのでしょうか?お客様に聞いていただくのと同時に、私自身も先輩ママ・パパの話を聞きたいという思いで準備を進めました。

「お金」について、素人の自分では上手に教えてあげられない?

セミナーに向けての打ち合わせ中に、小学6年生の男の子のママでもある広報の数原さんが、こんなことを話してくれました。

    日ごろからママ友と接していても思うけれど、どのママさんも『お金について素人の自分では、上手に教えてあげられない』って不安に思っているのかも。

    この一言ではたと気が付いたことがありました。
    私自身は、これまで金融機関で働いてきたので、さまざまなお客様と接するうちにお金や投資について「たった1つの正解」はなく、人の数だけ考え方や、お金との付き合い方があっていい、と考えることができるようになりました。
    でも、もしこういう仕事をしていなかったら、子どもにはできるだけ「正解」を教えてあげたい、と思ったでしょう。
    だとすると、座談会を通じて、レオスの社員が各家庭でそれぞれ違う考え方や、違う方法で、子どもと向き合っていることをお伝えできるといいなと思いました。

    先輩ママ・パパに聞いてみた

    座談会当日は司会進行役のダイレクト営業部・渡邊さんが、順番にレオスの社員に家庭での子どものお金の教育について、経験談や取り組み方を聞いていきました。

    まずは数原さんのお話です。

    数原 靖子(経営企画&広報・IR室)
    小学6年生の息子さんを持つママ。
    座談会は自宅からオンラインでセミナーに参加。夏休み中の息子さんはセミナーの間、そばに座ってコーヒーゼリーを食べていたそう。

    ・くるみ口座との関わり方
    息子さんが小学校1,2年生の頃、数原さんは、息子さんのお小遣いやお年玉をそのまま低金利の銀行預金に置いておくのはもったいないと考えて、レオスのくるみ口座を開設したそうです。

    数原:
    息子は小学校3年生くらいになると、自分でパソコンを操作してひふみWebサービスにログインして、自分のお小遣いが今いくらになっているのか、ひふみの残高を確認するようになりました。その横で、私は息子に『ひふみには、ひふみが良いと思った会社の株がいっぱい入っているよ。会社ががんばって売上が伸びて株価が上がるとひふみの値段も上がるけど、例えば災害が起きたりするといろんな会社の株価が下がって、ひふみの値段が下がることもあるよ』と、投資信託の仕組みをかみ砕いて説明しながら、私も子どもと一緒に学ぶ、という姿勢を心がけています。

    小学校の中学年になると、パソコンを使って自分で残高を確認ができるんですね。お母さんがさり気なく投資信託の仕組みを説明してあげることで、息子さんはひふみの投資先の会社に自分のお金が届いていて、その会社が頑張ると自分のお金も増える、という関係性に気付くきっかけになっているようです。

    ・息子さん自身への良い影響
    数原:

    息子が自分のお金をひふみで運用してよかったと感じたことが2つあって、1つはひふみのWeb画面はたくさんの商品を扱う他のネット証券さんの画面と比べて、商品が少ない分シンプルなので、小学生でもパソコンで簡単に操作ができることです。
    もう1つは、『ひふみは僕のお金』という意識が強くあるので、私が勧めなくても自分からひふみを通じて会社や投資に興味を持ってくれていることです。

    確かに、くるみ口座の取引や、残高を確認するためのWeb画面はとてもシンプルです。商品は投資信託のみで、「ひふみ投信」、「ひふみワールド」、「ひふみらいと」の3種類しかありませんから、お子さんであっても自分で画面を操作できるんですね。

    自分のお金だと思うと自然と興味が湧くというのも納得です。大人も同じですよね。私も就職するときにいろんな人から「日経新聞を毎朝読むべきだ」と言われて、最初は少しうんざりした気持ちで新聞を読んでいましたが、お給料の中から自分のお金を投資信託に投資するようになると、自分の持っている投資信託の値動きに関係ありそうなニュースが自然と目に付くようになりました。

    数原さんは息子さんの理解度や興味関心の様子を見ながら、息子さんが積極的に投資について学べるような機会を作っている様子ですね。 

    少し話はそれますが、レオスではテレワークの環境が整備されていて、多くの社員が自宅で仕事をしています。「仕事をしているお母さんをそばで見ている」という環境自体、息子さんにとっては「働くこと≒お金を稼ぐこと」を、間近に見る良い機会となっているかもしれません。


    次は水野さんのお話です。

    水野 宏樹(ダイレクト営業部)
    中学生から小学生までの3人の子を持つパパ。
    自宅からWeb会議に参加するとき「もうすぐ子どもが学校から帰ってくるから、映りこんじゃったらごめんね~」と言いながら、お子さんがいる空間で在宅勤務をしていることも多い。趣味はランニング。

    年齢も性格も違うお子さんが3人も家庭にいると、毎日忙しくてお子さんにお金の教育をするのはとても大変そうですよね。
    水野さんは職場であるレオスでも、直接販売の営業を担当するダイレクト営業部で、個性的で多様なメンバーたちをまとめて率いる部長職に就いています。
    どうやってお子さんたちにお金の話をしているのか、参考になりそうです。

    ・お子さんは投資に全く興味が無い
    水野:

    うちの一番上の中学生の子は、実は投資に全く興味が無いんですよ。本人に興味がない以上、正直言ってお金の教育ってほとんどできてないです。
    でも、社会に出る前に、お金や社会のことをある程度は教えておいてあげたいな、と思っているので、直接お金の話ではないんだけど、身近な街の様子を題材にして、お金と社会の関係性に気付いてもらえるような話をしています。
    例えば、うちの近所はなぜかやたらとクリーニング屋さんが多いんですよ。『クリーニング屋さんが多いのはなぜだろう?』とか、聞くようにしています。あとはそのときのニュースから、『最近野菜の値段が高くなっているね。雨が続いて日照時間が短いのが原因らしいけど、それが何で値段に影響するのかな?』とか聞いてみたりしますね。
    直接的にお金の話をするよりも、間接的にお金や社会の関わりを理解してくれたらいいな、と思って話しているんです。けど、まぁ多分、あんまり響いていないんじゃないかな…。笑


    運用会社で営業部の部長をしている男性、と聞くと、一般的にはゴリゴリの営業マンタイプで、家庭でもガチガチにお金の教育をしているような姿をイメージされるかもしれませんが、水野さんはお子さんの興味関心に合わせて、本人が身近に感じられるような話題から柔らかく話をしているんですね。
    パパである水野さんが、リラックスしてお子さんにお金や社会について伝えようとしている様子が伝わってきました。いつかお子さんが大人になったときに「お父さんはいつも楽しそうにお金と社会について語っていたな」という印象があれば、まずは十分なのかもしれません。
    自分が中学生だった頃のことを思い返してみても、親が言うことってなかなか素直に聞けなかったような気がしますし、お説教っぽくなるとますます興味を失うこともあるでしょうから、子どもが受け入れやすいようにどうやって工夫して伝えられるかは、パパの腕の見せ所ですね。


    終了後にお客様から「社員が楽しそうに話していた。それがなにより」というご感想をいただきました。ママ・パパという、ご参加いただいたお客様と同じ境遇の私たちがお金について楽しく話している様子を見て、お金の教育へのハードルが少しでも下がったなら、とてもうれしいです。

    生活の中でできること

    各家庭での取り組み方はそれぞれでしたが、「子どもには、お金や投資に向き合いながら、この先の長い人生をゆたかに生きて行ってほしい」という想いは共通していたように思いました。

    私たちが日ごろお客様と接する中で、投資の経験が無い方に投資をしていない理由を伺うと、「投資に興味はあるけど、勉強してしっかり理解してから投資を始めたいと思っている」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
    投資に対して真面目に向き合っているからこそ、勉強してから始めよう、と考えていらっしゃるのだと思うのですが、「とりあえず投資を始めて、やりながら勉強しよう」という方と比べると、投資を始める時期が遅くなってしまう分、人生で投資ができる期間は短くなってしまいます。
    数原さんの息子さんのように、子どものころからお小遣いの範囲で投資をした経験があれば、大人になったときに気軽に投資を始めることができるかもしれないな、と思いました。

    司会の渡邊さんが語ってくれたことも印象的でした。
    渡邊:
    お客様から、『お金のプロであるレオスさんから、子ども向けにお金の教育をしてほしい』というお声を頂いたこともあったけど、水野さんみたいに、お子さんが好きそうなことを親が拾ってあげて、お金との関係性を一緒に考える、というのも一つの方法ですよね。

    確かに、投資や金融商品の仕組みを正確に説明するなら、レオスの社員がセミナーをするのもいいのかもしれませんが、お客様ご自身がお金や投資、そして社会と向き合っている姿を、お子さまはきっとよく見ていて、大人になっても覚えていると思います。
    ママさんやパパさんが、「お金」について、素人の自分では上手に教えてあげられない、とお考えになる必要はないのではないでしょうか。
    レオスのくるみ口座での運用はもちろん、お子さんを持つママさん、パパさんご自身が投資を楽しんでくださることが、お子さんと一緒にお金や投資を考える機会となったら嬉しいです。

    お客様からの質問をきっかけにこの記事を書くことで、これから自分の子どもにどうやってお金のことを伝えていくのかを考えるきっかけとなり、自分がどうしてお金や投資に興味を持ったのかを思い返す機会にもなりました。
    お客様にとっても、私にとっても、「子どものお金の教育」というのは興味深いテーマだと思いますので、またセミナーや、記事、イベント等で一緒に考える機会を作れたらいいなと思っています。

    もし「子どものお金の教育」について、質問や感想、ご意見がありましたら、ぜひメールやオンラインセミナーでコメントをお寄せいただくか、このコラムのポップアップウィンドウの自由記述欄からご連絡ください。

    これからもお客様のお声を受け取って、一緒に投資やお金について考えていけたら嬉しく思います。

    【オンラインセミナー アーカイブ】レオス公式YouTubeチャンネルで限定公開中!
    今回、この記事で取り上げたくるみ口座のオンラインセミナー「子どもと考えるお金のこと【ひふみの子ども口座セミナー②】」の動画アーカイブは、ひふみで口座をお持ちの方には、無料で公開しています。
    以下の2つの方法で、限定公開リストにアクセスして視聴してください。

    ①ひふみWebサービスにログイン後、マイページにある「ひふみ保有者限定公開 動画アーカイブ」と書いてあるバナーから、YouTubeの限定公開リストにアクセス
    ②アーカイブ公開時にお送りしたメールにある限定公開用のURLから視聴

    過去に開催したオンラインセミナーは、レオスで口座をお持ちのお客様には無料で公開しています。ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです。

    ※当記事のコメント等は、掲載時点での個人の見解を示すものであり、市場動向や個別銘柄の将来の結果を保証するものではありません。ならびに、当社が運用する投資信託への組み入れ等をお約束するものではなく、また、金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。

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