レオスがサステナブルな会社でありたい理由 レオスメンバーとそれぞれのウェルビーイングを考える【ひふみフォーラム2022 秋 開催レポートvol.4】
2022年9月17日(土)に開催した「ひふみフォーラム2022 秋―今紐解く、ウェルビーイング」。
ウェルビーイングをテーマとした今回は、「ウェルビーイングを知る」第一部と、参加者とレオスメンバーが共に「ウェルビーイングを考える」第二部に分けて開催しました。
第二部はレオス副社長の湯浅、総合企画本部の白水、営業部の谷川、マーケティング部の沼尾がレオスのウェルビーイング経営やそれぞれのウェルビーイングをテーマにトーク。ゲストモデレーターとして、株式会社Mentallyの西村創一朗さんをお招きし、登壇メンバーの想いを引き出していただきました!
テーマがウェルビーイングという少し抽象的なテーマでしたが、人事の仕事の観点からも非常に示唆に富んだ内容でした。また、入社してすぐにコロナの緊急事態宣言が発動されたので、2年半以上、リアルの場でひふみのお客様との接点を感じることがなく、一度経験したいと思っていました。当日来られたお客様は皆さん好意的で、とてもレオスとの距離感の近さを体感しました。
会社があり続けるために大切な個々のウェルビーイング
西村さん:
レオスさんは「ウェルビーイング」を非常に大切にされていると思いますが、会社としてウェルビーイングに注目されたのはいつ頃からだったのでしょうか?
湯浅:
創業当初から、自由に生きる、そういう雰囲気がありました。創業メンバーである私も藤野も五十嵐もとにかく自由に生きているんですよ。
一方で、自由に生きるためにも仕事をするわけですよね。仕事とプライベートを分けるわけではなくて、仕事も楽しむというメンタルの人がそろっているので自由な事をしても会社が成り立っているのだと思います。
しかしこれが3名の社員数だといいのですが、100名と大きくなってくるといろんな人が出てきます。
その時に私たちの集合知としての「より良く生きる・楽しむ」とは何かを大らかに持っておきたいとずっと思っていました。
西村さん:
「ウェルビーイング」という言葉自体はここ2、3年でトレンドになっていますが、そのワードを使うにせよ、使わないにせよ、いかに働いてる自分自身がよく生きるかということに関しては創業当初からずっとやってきて、それが今のレオス自身のカルチャーにもなっているということですね。
また創業初期の頃からいらっしゃる白水さんはレオスのウェルビーイングをどのように感じていますか?
白水:
私たちはお客様の大切なお金をお預かりして運用しています。しかもいつまでお預かりするという期限がない商品をご提供しているので、お客様が望まない限りずっと運用しなければいけないという責務を負っています。
そうなると会社もサステナブルでなければなりません。末永く会社が価値創造するためには社員がどうあらなければいけないかと考えると、やはりどこか無理がある状態ではなくて、その人らしく生きている人たちが働いている状態が会社にサステナブルな状態を生み出すんだなと思っています。
選択肢をふやして自分でデザインする
西村さん:
会社が大きくなっている過程や急成長している時は特に、とにかく成果を上げることが第一優先となってしまって個や組織のウェルビーイングが相対的に下がってしまう会社が世の中的に多いと思うのですが、レオスは振り返ってみてそういった時期はありましたか?
湯浅:
私はないですね。
白水:
谷川さんと沼尾さんはレオスに入って2年くらい経ちますが、どうですか?ウェルビーイングが崩れるような状態を経験しましたか?
沼尾:
私は入社してからずっとリモートワークだったので、自分の時間を確保できないということはありませんでした。
谷川:
沼尾が話したように、ライフワークバランスは取れます。1社目に勤めた会社は、1日14時間労働が何か月も続いたりしていたのですが、今はそのような働き方は全くないです。
私はレオスが4社目なのですが、その中でもレオスは経営層が社員のことをしっかり考えてくれていると感じます。
西村さん:
最近は世の中で出社マストのようなオフラインへの揺り戻しがある中で、谷川さんは7月に広島県・尾道市に移住をされた、また会社がそれを認めたということはすごく素敵なお話だと思うのですが…。
谷川:
私自身、地方移住は6、7年前からぼんやり考えていて、移住を考えながら日本各地に旅行していました。尾道に行ったときに空気感がフィットしたというか、「ここで暮らしたら楽しそうだな。」と思いました。
この写真は私の好きな千光寺というお寺から見た景色です。すごく海が開けて見えてこの写真を見ているだけで幸せになります(笑)
この景色を見て、「ここに住んでみたいな。」と思い移住しました。
西村さん:
以前から考えていたとのことですが、なぜ今年移住しようと思ったんですか?
谷川:
昨年も緊急事態宣言等でオフィスに出社したのが年間4回ほどでした。それでも業務は出来ていたので「東京にいる必要が無いな」と思って移住しちゃいました。
西村さん:
社内では、最初どなたに相談されましたか?
谷川:
白水や、当時の上司の深澤(マーケティング部長)に相談しました。二人とも「ぜひ行ってよ!」という感じで後押ししてくれました。
湯浅:
白水さん自身が北海道に住んでいらっしゃいますもんね?
西村さん:
そういう意味では白水さんは移住・リモートワークの先輩ということですよね?
白水:
そうですね。私自身は福岡県出身なのですが、家族が北海道で農業をやっています。コロナ前はレオスも毎日出社することが義務づけられていたので、毎週末北海道に帰って月曜日に東京に帰ってくるという生活をしていました。
私がそうした生活をしていたこともあって、レオスもコロナ前からリモートワークを採択しようと計画していました。コロナになっていよいよリモートワークをやらなければいけないという時にはすでに準備が出来ている状態で、すぐにフルリモートに切り替えることが出来ました。
現在は軸足が北海道にあり、月に1、2回程度東京に戻ってくるという生活をしています。
谷川さんから相談があった時に「ぜひやったほうがいいよ!」と言ったのは、ずっと東京ないし関東にいる生活もいいのですが、地方に行くとまた新たな世界が広がるので、そういった視野の広がりを是非体験してほしいなと思ったからですね。
西村さん:
では谷川さん、白水さん以外にも地方に住んでいらっしゃってリモートで働かれている方って結構多くいらっしゃるのですか?
湯浅:
います。現時点でいますし、これから徐々に出てくるのではないですかね。
大切なのは、チョイスできることです。
実は選択肢は皆様の目の前にあるのですが、会社の制度でカバーできないなど、様々な理由でその選択が出来ないということもあります。
でも、会社が選択肢を用意しておくことでレオスの将来を創っていくだろうし、私たちとしてのユニークさが将来にわたって多くの方々に「なんかレオスって楽しそうだよね。」と思い続けてもらえるかもしれません。仲間に入ってきてくれる人もいるかもしれない。その選択肢を用意することが我々の大切な役割だと思っています。
白水:
フルフレックスを採択しているので、何時から何時まで働きなさいという制約もないです。そうすることによって会社に行く・行かないにも自由度があります。
その人のライフステージで育児・介護といった自分の意志とは関係なく仕事に行けない状態にあって、退職してしまう仲間も過去に数名いました。
働く時間にも自由度があるということは、そういう方も働ける状況を作り出すことができますよね。
西村さん:
選択肢を増やすことによって、ひとり一人に合ったワークスタイルをデザイン出来るようになったということですね。
失敗して学ぶカルチャー
西村さん:
100人100通りのウェルビーイングがある中で、沼尾さんにとってはどういう状態だとウェルビーイングが高いなと感じますか?
沼尾:
私自身は、何が自分のウェルビーイングかを模索中です。ただ、自分が嫌だと思うことを選択せずに、自分にとって気持ちがいいと思えることをやりたいです。それにより心理的安全性が守られると感じます。
ストレスを抱えてしまうと身体に悪影響が出てしまうと思います。なので、自分が嫌だと感じることをしない。ストレスを抱えてしまう環境であればリフレッシュしながら、心と身体のバランスを保つことが大切だと感じています。
今はあらゆる業務を教わっていますが、慣れるまでに抵抗感を覚えることもあります。それを受け入れるというか…。自分のイメージで「この仕事嫌だな。」と思わず、業務に慣れていきながら自分で工夫したりアレンジしていくことが楽しいです。
西村さん:
ワークアズライフ、仕事もプライベートも一緒に考えるという人がいると思うのですが、沼尾さんにとってはプライベートの時間をキープしつつ、創意工夫して成長実感出来ることがウェルビーイングに繋がっていく感覚なのですね。
会社としては、手取り足取り教えていくスタイルとやり方を任せるスタイル、両方あると思いますが、レオスでは後者だと伺いました。
湯浅:
逆にいうと、私と藤野と五十嵐は教えるのが下手なんですよ(笑)
白水:
よく藤野も湯浅も、指導すると自分たちを超える人を作ることができないので、指導よりも機会を与えるとおっしゃっています。
たくさんの機会を与えることによって、その機会をどう自分で捉えるかがその人自身の成長に繋がるだろうと考えているので、教える機会があまりないですね。
自分で考えて、その機会をどう自分で掴み取るか、どう消化できるか。よく考えて行動しなさいという裏返しなのかもしれませんが、それが堪らなく苦痛な人もいるでしょうし、喜んでその機会を楽しむ人もいるでしょうし。そこも個人差があると思います。
西村さん:
とにかく機会を与えて、トライ&エラーを繰り返していくことが大事だというお話だと思うのですが、それだとどうしても失敗の数が増えてしまうと思います。それでも会社の中では、失敗するのもある程度許容するというか、失敗から学んで成長して欲しいというスタンスなのでしょうか?
白水:
失敗を「失敗」と思うか、「学び」と思うかの違いだと思います。湯浅さんもよくおっしゃっていますよね。
湯浅:
そうですね。結局、「失敗」はないんですよね。
なのでその「失敗」を経験してほしいです。中には「何も教えてもらっていない!」と感じている人もいるでしょうが、私たちはそれを聞きながら「うんうん。やはりそうだろうな~」と思いながら黙っています(笑)
西村さん:
沼尾さんが実際、現場社員として働いているなかで、とにかく機会を任されているとか、上手くいかなかったとしても失敗から学ぶことが出来たらいいなと感じますか?
沼尾:
「これをやりたい」という自分の希望に対して、「とりあえずやってみたら?」とチャンスを与えてくれる職場だと思います。
もしそこで失敗したとしても、「勝つか学ぶか」。「失敗」は決してネガティブな意味ではなく、次に生かせることだから様々なチャレンジをしてほしいと藤野からも常日頃言われています。
西村さん:
そういわれると仕事観というのも変わってきますか?
沼尾:
そうですね。一方で、自分で仕事を掴まないといけないプレッシャーも感じます。大きい枠の中で仕事を自由にやらせてくれるといったイメージです。
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後編は「仕事は楽しいですか?」というお客様の質問をきっかけに、レオスとメンバーの価値観をさらに掘り下げていきます。
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(レポート:人材戦略室 鈴木)
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>>【レオスメンバー座談会 前編】
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