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「あるがまま」で働ける場所を目指して レオスメンバーとそれぞれのウェルビーイングを考える【ひふみフォーラム2022 秋 開催レポートvol.5】

2022年9月17日(土)に開催した「ひふみフォーラム2022 秋―今紐解く、ウェルビーイング」。
第二部は「見つけよう、私たちのウェルビーイング」と題したレオスメンバーの座談会です。


後編は、「仕事は楽しいですか?」というお客様の質問をきっかけに、レオスとメンバーの価値観をさらに掘り下げていきます。
レポートは前編につづき、人材戦略室の鈴木です。

前編はこちら↓
レオスがサステナブルな会社でありたい理由 レオスメンバーとそれぞれのウェルビーイングを考える【ひふみフォーラム2022 秋 開催レポートvol.4】

レオスの若手社員たちが、現状の自分のライフスタイルや働き方、人事制度に一定の満足感を感じてくれていそうで、まずは安心しました。今後もいろいろな人の価値観や世の中の流れに合わせて、社員の働き方の選択肢の幅を広げていきたいと思うと同時に、一方で社員個人のパフォーマンスや自由に伴う責任みたいなものを、どう両立させていくかなど、会社としてチェレンジしていくべき論点も改めて想起させられた座談会でした。

「仕事は楽しいですか?」から見えた現在地

白水:
本日事前にこんな質問をいただいています。

今27歳なのですが、同世代の社員さんがいれば、仕事が楽しいかどうか聞いてみたいです。
私は今の職場が好きなのですが、少し忙しすぎるのでもう少し時間的な自由があるともっといいなーと思ってしまいます。贅沢なんですかね…。

同世代の沼尾さんはいかがですか?

沼尾:
私は、日々学ぶことが多く、私自身刺激的な日々を送っています。
前職はイベント系の仕事をしていて、金融業界はレオスが初めてです。レオスに入って投資や投資文化を知りましたが、「投資」も人生をゆたかにするひとつの選択肢だと感じました。その選択肢を私と同世代の方々にも持って欲しいなという考えに変わりました。

私が思っていることをマーケティング部のメンバーに相談すると、とても共感してくれます。
前職は全く違う業界だったということもあり、金融初心者である私の視点がマーケティングやコンテンツの役に立っていると言われた時にはやりがいを感じることが出来ました。

湯浅:
今、10点満点で点数をつけるとしたらウェルビーイング度は何点ですか?

沼尾:
今は6点です。

西村さん:
ちなみに2年前は何点でしたか?

沼尾:
2年前は3.5点です。

西村さん:
5年後は何点になっているといいですか?

沼尾:
5年後は私の同世代の人が30代になってどんどん社会に進出していったり新しい会社を立ち上げたりしていくと思うので、7.5点くらいになっていたいと思います。

西村さん:
谷川さんの点数も今と移住前、あるいは転職前と5年後、過去・現在・未来でお聞きしたいです。

谷川:
そうですね。転職前は6~7点くらいですかね。
前から私は自由に生きていきたいと思っていたので、すごく変わったわけではないです。
私は正直これをやりたいというのがないのですが、その中でも「あそこに住みたい。」という夢くらいは実現させたほうがいいのではないかと思っていたので、移住で実現させたことで8点くらいに点数が上がったのかなと感じますね。5年後は10点であってほしいと思います。

沼尾:
逆に白水さんと湯浅さんは私(25歳)の年齢の時は、10点満点で点数をつけるとしたら何点ですか?

白水:
あぁ…(笑)そうですね、私も3.5点くらいだったと思います。

その当時は自分自身のウェルビーイングをどこに見出したらいいのかわからない状態でした。というのも私たちを取り巻く環境は、女性が働くことに関して非常にネガティブな時代だったというか、アゲインストな環境でした。
男女雇用機会均等法は当時すでに制定されていたのですが、女性が総合職として働くということに社会全体が適応する過渡期 だったものですから、中々自分が思うように働ける環境が、得られなかったという面でウェルビーイングが低かったなというのを思い出しました。

西村さん:
湯浅さんはいかがですか?

湯浅:
私は10点です。高校生の頃に芸人の明石家さんまさんが「生きているだけで丸儲け」と言っていて、私もそうだなと思いました。なので、その当時から「生きているだけで丸儲け」なのでずっと10点です。あまり面白くなくてすみません(笑)

働く場所での「レトロニム」

西村さん:
現場社員の谷川さんと沼尾さんの点数が上がっているということはすごいことだと思うのですが、それは創業来から一人ひとりのオーナーシップを大事にされていたというのもそうですし、白水さんが推進されていた「働き方プロジェクト」などで従業員一人ひとりが働き方をデザインするということを会社として考え続けてきたという賜物でもあると思います。せっかくなので「働き方プロジェクト」についてもお話いただいてもよろしいでしょうか?

白水:
コロナ渦になって、私たちの働く環境も大きく変わってしまったので、何をどう変えていこうかと積極的に取り組んできました。

例えばフルフレックス制度ですとか、制度を考える中で、更に変えるべきところはないのかなと「働き方プロジェクト」を社内の有志で立ち上げて考えてきました。

楽天大学 学長の仲山進也さんにオーガナイズしていただいたのですが、そこでは、環境が変わることについてまず考えてみようということで、「レトロニム」について考えたんです。

【レトロ二ム】
新しいものや技術の登場・普及に伴い、それまで存在していたものに改めて付けられた呼び名のこと
(例)
・「本」:電子書籍の登場により従来の本を「紙の本」
・「電話」:携帯電話の普及で「固定電話」
・「携帯電話」:スマートフォンの普及で「ガラケー」など

白水:
名前が変わってしまったところに何かイノベーションがありますよね。

私たちの働く環境でレトロニムになりそうなものってないのかなと考えました。プロジェクトで出てきたのは、名刺、スーツなどです。
あと面白かったところで挙げますと「敬語」です。「敬語は使わなくてもよくなるかもしれないね。」など色々な意見が出てきました。

「働き方プロジェクト」には、どんな環境においても自分も環境の変化にすぐにフィット出来るような柔軟性を持ちましょうということと、自分がこういう風に働きたい、ここを変えたほうがいいと思ったらすぐに声を出して制度を変えていけるような、そういった風通しの良さを担保したいという想いがあります。このプロジェクトは現在進行形で進んでいるものになります。

西村さん:
まさに本日の「リアル会場」といった表現もまたレトロニムですよね。オンライン参加があるからこその「リアル会場」ですもんね。

白水:
そうですね。
私個人で思っているレオスの良いところは、役職ではなく「個」を尊敬しているところです。
湯浅は副社長なのですが「副社長係」だと思っています。藤野も「社長係・会長係」だと思っています。
社長だからというヒエラルキーではなく、それぞれが担っている責務、係を全うしているのだなという考えが根底にあるので、「なんで敬語使わないんだ!」と怒る人はあまりいないですね。

西村さん:
そういったフラットさといったものは沼尾さんの中でも感じられたことありますか?

沼尾:
YouTubeチャンネル「お金のまなびば! 」の収録の際に、湯浅の楽屋で一緒に昼食をとりました。昼食をとりながら私も好きな昭和歌謡の話をしたことを覚えています(笑)

湯浅:
私は「副社長係」ですから(笑)

西村さん:
ウェルビーイングということを考えると、会社で働いてるときの時間をいかに充実させるかという話では、社風はとても重要な話だと思います。
社員の「好き」を突き詰めることが個人のウェルビーイングに繋がるということはもちろんなのですが、個の意志を尊重していては、会社のウェルビーイングがキープ出来ない、あるいは成長するということに対して衝突が起こる部分があると思うのですが、そのあたりは会社としてどのようにお考えですか?

湯浅:
そこがまず話さなければならない部分ですよね。これは答えがないですし、環境やメンバーの考えや習熟度も含めて変わっていくものなので、行動しながら変えていくものだと思います。

そのためにもまずは話すことが大切だと思います。個々を尊重するのですが、お互いを尊重して初めて成り立つものですから。勝手に一人が動いてしまったらそれはもう組織ではないですからね。

今考えられる中で一つのスタンダードを作ることが大切です。それも出来上がったから終わりではなく、修正を加えながら、自分たちにとってフィットしやすいことを取り入れて、改めていくことが大切ではないかと思います。

白水:
私は凸と凹を合わせるような仕事が好きです。「この人の良いところとこの人の良いところを組み合わせるとさらに良くなる」みたいなものに思考を巡らせます。でもどうしても隙間が空いてしまうときは、隙間を埋めることが好きな人もいるんですよ。そういった組み合わせの妙みたいなものを考えるのがすごく好きです。これが私のウェルビーイングです。

西村さん:
先ほど「役職はあくまでも役割だ」とおっしゃっていましたが、白水さんは今の仕事がピッタリということですね。

あるがままの姿で働ける場所であるために

西村さん:
谷川さんも沼尾さんもせっかくのチャンスなので「これがあったらもっとウェルビーイングなのにな~」というリクエストはありますか?制度でも福利厚生でもいいですし。

谷川&沼尾:
えー…(笑)唐突すぎて何も思い浮かばないです(笑)

白水:
今度オフィスを改装する計画があります。
新しいオフィスのコンセプトが「レオスパーク」、公園です。
コロナ禍で、会社で働いて通勤時間で自分のプライベートにリセットするような生活ではなくなりました。家で働くようになると「ライフ」の中に「ワーク」がある人もいるなと思いました。

できるだけプライベートを会社に持ち込んで、「あなたがあなたらしくいられる空間」を会社で創れないかと思って「レオスパーク」というコンセプトにしました。「あるがままのあなた」で働いてくれるのが、会社にとっても社会にとってもいいのではないかと思います。

谷川:
私は妻と1歳の子どもと移住をしました。東京に来る際の交通費も会社が出してくれるのですが、幼い子どもと妻を尾道に置いていくとなるとあまり連泊が出来ないので、東京に自由に使える家があったらいいなと思いました。

白水:
会社にはご家族も連れてきていただけるようなフリースペースが出来るといいなと思っています。「レオスハウス」ですね。メモしておきます!

西村さん:
地方に移住される方が増えれば増えるほど「レオスハウス」のようなニーズは間違いなく増えていきますよね。東京に来る際にご家族も一緒に来ることができるようなったらいいかもしれないですね。

沼尾:
私は姪がいるのですが、仕事をしながら子どもの面倒をみれるようなキッズスペースのような遊ぶ場所とソファーがあると嬉しいです。
私自身は親がどのような仕事をしているのかは自ら聞かないとわからなかったので、一緒にオフィスに来て自然と仕事の様子を見てもらえる環境があるといいなと思いました。

アンケートに寄せられた感想

今回のひふみフォーラムを通じて、皆様もご自身のウェルビーイング・ゆたかさを考えていただくきっかけとなれていたらとても嬉しいです。
一部ですが、お客様からいただいたお声をご紹介します!

・レオスパーク、私は子供の頃は家族経営の店舗内でお昼寝したり遊んだりしながら育ったので、親の仕事を間近で見て育ちました。会社に入って、仕事と家族が分断されているのだということを知り、衝撃を覚えたのを鮮明に覚えています。そして、その分断にまったく理解を示さない親の態度もすごかったです(笑)
本来、安全が確保されていれば、そこまで分断する必要のないこと。レオスの進化をとても楽しみにしています。

・自分の勤めてる会社でも実行できそうな事を若者また女性からの意見を元に進めウェルビーイングを高めていけるようにチャレンジしていきます。それが会社としても成長していければと考えます。

・すごく有意義な時間でした!ひふみの考える社会のあり方がセミナーを通して伝わってきました。いろいろなコミュニティにいろいろな顔で参加できる幸せ、時間軸を長くとらえている人のほうがウェルビーイングになりやすい、あなたがあなたらしくいれるのがあなたにも会社にとっても社会にとってもいいという言葉が心に残りました。学校で働いていますが、学生たちにも伝えたいなと思いました。いつも素敵なイベントを企画してくださり、ありがとうございます!楽しかったです!

・ウェルビーイングというテーマに興味があったわけではありませんでしたが、これを機に自分は今どういう状態にあって、今後できることは何なのかを考えていきたいと思います。
すべて人がウェルビーイングを追求することで、世界中がハッピーになるというわけではないと思いますが、できるところから、できる人が動いていくことが大切だと感じました。
新たな気づきをいただき感謝しております。ありがとうございました!

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日頃、会社の管理部門にいるとお客様と接する機会がありません。このようなリアルイベントに参加することを通じて、運用や営業部門以外の社員でもお客様に対してできること、ひふみに貢献できることを理解できた気がします。それは、社員一人ひとりが丁寧にお客様をお迎えし、接することで地道にひふみを好きでいてくださるお客様を増やすことです。これはレオスの価値だと思います。新入社員や中途社員にも一度は体験してもらいたい貴重な機会だと感じたので、今後人材戦略室としても積極的に伝えたいと思います。


動画ではさらに、レオスメンバーがこれから自分のウェルビーイングを高めるためにしたいこと、考えていきたいことを語っています!ぜひ合わせてご覧ください。
>>【レオスメンバー座談会 前編】
>>【レオスメンバー座談会 中編】
>>【レオスメンバー座談会 後編】


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