運用メンバーインタビュー

債券戦略部長 シニア・ファンドマネージャー 福室 光生ふくむろ みつお

大学卒業後、1994年に商社に就職。その後CSファーストボストン証券にて金融の世界へ。JPモルガン証券、UBS証券などで金利デリバティブ取引や国債トレーディング業務を担当した。2020年レオス・キャピタルワークス入社。債券戦略部長を務める。

「変化の時代に対応し、誠実な運用を続けるために」

たどり着いた債券運用の世界

私は大学では応用物理を専攻していて、最初に就職したのは金融とは関係のない会社でした。その後、外資系の証券会社へ転職します。数年経ってトレーダーとして金利デリバティブや債券の取引に携わるようになり、マーケットの魅力に引き寄せられました。
マーケットって毎日変わるんですよ。何が起きるか前もって予測することも大切ですが、それ以上に何かが起きてから、特に想定外の出来事にどう対応するかが大事だと思っています。

私が金融の世界に入ってから、日本ではアベノミクスの実施やマイナス金利の導入など、特徴的な経済運営が行われていましたが、そのような中でも印象深い出来事があります。それは、2009年以降、リーマンショックや東日本大震災の発生を受けて、国が積極的な財政出動で大量に国債を発行することになったときのことです。国債発行やそれに関連する日銀、民間の銀行の動きなどを観察するうちに、資金循環や経済の仕組みに対する従来の自分の見方や考え方が大きく変わった感覚がありました。私だけではなく、債券のマーケットに関わる多くの人たちにとっての変革期だった印象です。

その頃から、「ひふみ」を運用するレオスのことは知っていました。藤野の著書も何冊か読み、投資家として主体的に生きようというメッセージにとても共感しました。

多角的な視点からマーケットと向き合う日々

マーケットの変化に敏感であることは大切です。キャリアの中で自分なりのマーケットに対する考え方は培ってきました。一方でひとつの視点に固執するのではなく、証券会社のレポートを読んだりSNSを眺めたりして、多様な情報に触れることで自分の考えと比較しながら答えを見つけにいくことも大切にしています。ふと目にした情報が、考えるきっかけになることもありますから。

レオスに入社してからは、国内だけでなく外国債券も担当するようになり、米国や新興国の金利動向、通貨リスクなども含めて、国ごとの債券市場を見極める力が求められるようになりました。米国を中心に各国の政策金利やインフレ動向、地政学リスクなどを分析し、それぞれの債券市場の特性に応じた投資判断を行っています。

もっとお客様に選ばれるファンドに

債券市場では巨額のお金が動いていて、その中では利益をつくるチャンスも多い。それをお客様に還元できるようにすることが私の役目です。またパフォーマンスはもちろん、伝え方の分かりやすさや、お客様の納得感も大切にしたいと思っています。とくに債券や金利の世界は難しさや複雑さが先に立ってしまい、もっと丁寧に伝える努力が必要と感じています。 

(最後に、お客様に向けてメッセージをお願いします

変化の激しい時代だから立ち止まらずに考え続け、マーケットと真摯に向き合いながら運用を続けていきます。お客様の大切な資産をお預かりする責任を胸に、日々の判断に全力を尽くしてまいります。