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誰もが知っている存在を目指して ひふみプラス10周年インタビュー 韋 珊珊

販売してくださる販売パートナーの皆様、保有してくださるお客様に支えられ、ひふみプラスは運用開始10周年を迎えました。

藤野、佐々木につづいてインタビューしたのは、シニア・ファンドマネージャー・韋 珊珊(ウェイ シャンシャン)です。
これからひふみプラスを通じて伝えていきたい想いをききました。

藤野英人インタビューはこちら
佐々木靖人インタビューはこちら

まだ成長を止めない「子ども」

―ひふみプラスは10周年を迎えましたが、率直に「10年」という数字はどのようにとらえていますか?

確かに10年は長い期間ですが、世界には10年以上運用されているファンドも数多くあります。ひふみプラスについて言えば、運用開始時からファンドの規模は大きく成長しましたが、まだ「大きくなった子ども」で、これからさらに大きく成長していくものだと思っています。
少なくともこれまでのレオスの運用体制は少数精鋭といえるので、この体制でひとつの良いファンドをつくることができた10年はとても意味があることだと思います。

―「意味があること」というのは具体的には?

間違いなく、日本で社会的インパクトを持つファンドになりました。規模が大きくなったこともですが、運用成果を評価いただいて賞もいただき、注目されている存在です。

それはつまり、私たちが投資をしている企業がどういう企業なのか多くの人に見られているということです。そういう意味で、長期投資家としてどのように企業を評価しているのか、長い目で見て社会によいインパクトを与えるのはどういう企業なのか、ということをひふみが投資することを通じて感じていただけるのではないでしょうか。それが社会に対してレオスの哲学を直接的にも間接的にも伝えることに繋がっていると感じています。

深みがあるパートナーさんとの対話

―ウェイさん自身は2018年5月にレオスに入社されました。レオスに入社する前はひふみプラスやレオスにはどのような印象を持っていましたか?

私は前職で調査機関にいたので様々なファンドの情報を見ることができました。当時たまたまレオスのウェブサイトを見て、ひふみプラスが資金流入しているな、と、気になっていました。

ウェブサイトやコンテンツの発信も見てみると、ただ文章を読み上げているだけではなく、カジュアルにトークするように伝えていたのが印象的でしたね。海外ではファンドマネージャーがマーケティング活動をすることが一般的ですが、日本ではまだ珍しかったので「普通の運用会社っぽくないな」と感じました。

―ご自身もレオスに入り、パートナーさんやお客様と直接お話しする機会があります。どのような印象ですか?

レオス入社前は機関投資家と話すことはあっても、個人のお客様やパートナー会社のお客様と対峙する現場の方と話すことはなかったので、そういった方々との対話は新鮮でした。
あるパートナーさんと開催した行員さん向けの勉強会では、皆さん暖かく迎えてくださり、その時は私が第一子を妊娠していたタイミングでもあったのでお気遣いがとても嬉しかったのを覚えています。
セミナー後も多くの質問をいただき、熱心な方が多かったのも印象的です。セミナーでは業界のレポートからトピックを考えてお伝えしたのですが、どんなお話をしようかと準備するときからすごく楽しみですし、話したことに対する皆さんの反応がとてもよいので励みになります。

 

また、いただく質問がとても幅広かったのも覚えています。市況についてももちろん聞かれますが、投資そのものの考え方や「普段何をすれば金融リテラシーを向上できるか」という質問、企業・マネジメントの見方など多岐にわたり、交流に深みがあると感じました。皆さんとのコミュニケーションを通して、熱意のある人からじわじわと投資の本質や基礎が普及していくと思えたので、やりがいを感じました。

誰もが知っている存在を目指して

―今後、ひふみプラスを通じて伝えていきたいことはなんですか?

日本はまだまだ個人金融資産における現金の割合が高いです。
ひふみプラスはまだまだ投資に興味を持っている人の中「では」知られている存在だと思います。フィナンシャル・インクルージョンの実現に向けて、これからはまだ投資していない人にもレオスの哲学を知っていただくためにコミュニケーションを増やし、私たちの考えを幅広く色んな人にお伝えしたいと思います。
もちろん、既存のお客様にもご満足いただけるようなファンドであり続けたいです。

レオスの理念や哲学が世の中に浸透することで多くの人が投資に対して前向きなイメージを持つようになったらとても嬉しいことだと思いますし、お客様と社会への貢献、両方取り組んでいきたいですね。

―2022年4月には運用体制も変化しましたね。プレッシャーはありますか?

常に適度な緊張感を持ってこの仕事をしてきたので、体制強化されたからといってプレッシャーが増えたということありません。もちろん、パフォーマンスを良くしていかなければならないという使命は感じています。ただ、自分の中では安定したメンタルを保つことができています。車の運転をするのと同じです。怖がっていると冷静な判断ができず、安定した運転はできない。技術はもちろんですが、怖くない、というマインドセットが大事。運用担当者として、メンタルがブレると運用スタイルが変わってしまうので。

そのためにも日頃から起こりうることを考えて事前に対応することを心掛けています。これから先も運用を続けていれば「○○ショック」と呼ばれるような下落局面が来ないとも限りません。そういった時にも冷静に対応すればいいんだと、日々マインドを作っています。

成長を担う企業をチームで見つけていく

―10年を経てチームも大きくなっていますよね。この変化はどんな風に運用にいきていますか?

私がレオスに入社した当時は6人のチームでしたが、人も増え、運用本部の体制もクオンツチーム、経済調査室、債券チームもできて様々な角度から体系的に議論ができるようになりました。
日本だけでも上場企業は3800社以上あるので、既存のメンバーのみでは拾えなかった投資アイディアもあります。色んな人が入って色んなキャラが揃って、中にはすごくマニアックな銘柄を提案してくるメンバーもいます(笑)
そういったアイディアは聞いていて楽しいですし、様々な投資アイディアが入ることでテーマの分散にも効きパフォーマンスにも寄与できると考えています。


―最後に、販売パートナーさん・お客様へのメッセージをお願いします。

これからも世の中の成長を担う企業を見つけ、ひふみプラスを販売してくださるパートナーの皆様、お客様、そして投資先と一緒に成長していけるよう努力を重ねてまいります。これから先もひふみプラス、レオス・キャピタルワークスをよろしくお願いいたします。