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つみたての"その先"、考えたことはありますか?

資産形成の"出口"を知ると、お金との付き合い方が変わる

つみたて投資を継続されている皆さま、日々コツコツとつみたてを続けるのは、簡単なようで難しいことです。勉強やスポーツ、健康の維持など、多くのことにいえることですが、なにかを継続することや習慣化することは誰にでもできることではない一方で、目標達成には避けて通れない極めて重要なアクションといえます。つみたてを継続できているご自身にぜひ自信をもっていただきたいと思います。

ところで、ひとつ質問させてください。積み上げてきた資産を「使うとき」のこと、考えたことはありますか?
「入口」であるつみたて投資の情報はたくさんあります。でも「出口」——つまり、積み上げた資産をどう取り崩して使っていくか——
について語られることは、実はとても少ないのです。今回は、この「出口」について一緒に考えてみましょう。

70歳を過ぎても、資産はほぼ減っていない

総務省の家計調査(2024年)によると、二人以上世帯の貯蓄現在高は、60〜69歳で平均2,509万円。では70歳以上になると、いくらまで減っているでしょうか?
答えは、2,441万円。わずか2.7%しか減っていません。


意外ではないでしょうか。退職後も資産はほとんど手つかずのまま。実は、約7割の60〜70代が「老後の生活に不安がある」と回答しており、将来への不安から「使いたくても使えない」状態に陥っている方が多いのです。
もちろん、備えがあることは素晴らしいことです。でも、使うためにつみたてたお金が、結局使われないまま終わるとしたら、それは少しもったいないことかもしれません。

でも、「使う時」はいつか必ず来る

将来への不安から資産を温存する気持ちは、とてもよくわかります。
ただ、退職して収入が減ったり、年金だけでは生活費が足りなくなったりして**「使わなければならない時」は、いつか必ずやってきます**。
そのとき、ふと立ち止まることになります。
「いくら取り崩せばいいんだろう?」「いつ売るのが正解なんだろう?」

つみたてを始めるときは、「毎月コツコツ」というシンプルなルールがありました。だから迷わず続けられたと思います。
でも 「売る」ときのルールを持っている方はほとんどいません

「今売ったら、もっと上がるかもしれないのに」「下がっている時に売るのはもったいない」
こうした迷いがつねに頭をよぎり、「もう少し待とう」「来月考えよう」と先送りを繰り返してしまう。

将来への不安で「使えなかった」時期を経て、いざ使おうとしたら今度は売り時が決められない。これが、出口の難しさの正体です。

「使う」と「増やす」は両立できる

もうひとつ、今回ぜひお伝えしたいことがあります。
ひふみ投信を1,000万円保有している方が、毎年50万円ずつ取り崩したらどうなるでしょうか?
実際の基準価額をもとに、直近の約8年間(2018年〜2025年)をシミュレーションしてみました。
※年5%の取崩し率は、ファイナンス理論で広く知られる「4%ルール」をやや上回る水準です。


相続が発生すると様々な手続きが発生しますが、そのなかでも
特に重要な手続きの期限は以下の通りです。これ以外にも、年金事務所での手続きや電気・ガス・水道の名義変更、クレジットカードの解約など速やかに行なった方が良い手続きが複数あるので、注意が必要です。 

約8年間で合計400万円を受け取りながら、残高はまだ約1,048万円。元本の1,000万円を上回っています。
もちろん、売らずにずっと持ち続けていれば評価額は約1,641万円になっていました。しかしそれでは1円も使えません。逆に全部売った場合には、まとまったお金は手に入りますが、その後の値上がりの恩恵はゼロになります。

今回例に挙げた毎年定額の取り崩し、すなわち定期売却はその中間のような出口です。定期売却をしたことで1,048万円の投信の残高に加え、400万円という「使えるお金」を手にすることができました。保有し続けた場合の評価益との差分は約193万円。
このように、投資信託は全部売るか、全部持ち続けるかの二択ではないのです。

もちろん注意点もあります。
今回のシミュレーションは上昇期間の結果であり、下落局面では異なる見え方になることをご理解ください。

定期的な取り崩しは、「全部持ち続けた場合」と「全部売った場合」の中間になるイメージです。上昇局面では「全部持ち続けた場合」より控えめに、下落局面では「全部売った場合」より穏やかに極端な結果を避けるような傾向にあると考えてください。
この効果は、冒頭にお伝えしたつみたて投資の時間分散と同じであることは、これまでつみたて投資を経験された皆さんであればすぐに理解いただけるかと思います。

「出口」の悩みに、答えはあるのか?

ここまで、資産の「出口」にまつわる課題を見てきました。

  • 将来への不安で使えない → でもいつかは「使う時」が来る
  • いざ使おうとしても売り時が決められない → 先送りし続けてしまう
  • 全部売るか全部持つかの二択ではない → 使いながらふやす道がある

そして、定期的な取り崩しなら「使う」と「ふやす」を両立できることをシミュレーションで確認しました。

実は、ひふみの直販サービスにはこの「定期的な取り崩し」を自動で行える**「定期売却サービス」**があります。つみたてが「毎月自動で買う」仕組みだったように、定期売却は「毎月自動で売る」仕組みです。売り時を迷う必要も、毎回手続きをする必要もありません。

後編では、この定期売却サービスの具体的な使い方と、年金と組み合わせた活用法をご紹介します。
後編「つみたての出口を自動化する

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